日本酒・焼酎、ユネスコ無形文化遺産に決定。インバウンドには追い風で、国内消費も上向くか。

 ユネスコ(国連教育科学文化機関)が、南米パラグアイで開催中の委員会で、日本酒や焼酎、泡盛といった日本の「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録することを12月5日(日本時間)決めた。

<関連記事>
ponytailS.gif
3店舗目は「日本酒ポニーテール」。"若干26歳" 曲田かんな社長の野望は、飲食事業とアイドル事業の両立!
https://www.foodrink.co.jp/management/2023/11/2050816.html

最大手の白鶴が銀座のビルで大吟醸米を作る理由。
https://www.foodrink.co.jp/foodrinkreport/2015/11/30111454.html

松屋「すし松」、江坂駅近に関西初出店。日本酒8種で居酒屋ニーズも拾う。
https://www.foodrink.co.jp/news/2024/09/1361221.html


 伝統的酒造りは、コメや麦といった原料を発酵させ、日本酒や焼酎、泡盛、みりんなどを造る日本古来の技術。原料のデンプンの糖化と、麹によるアルコール発酵を同時並行的に行わせる「並行複発酵」という技術を使う。徐々に糖化と発酵が進むことで、酵母のストレスが少なく、ワインと比べて高いアルコール濃度の酒が造られる。

 儀式や祭礼行事などにも使われ、日本の文化や習慣に欠かせない存在として評価され、今回の登録にいたった。

 24年1~9月の日本酒のトータル輸出金額は307億円(2%増)。輸出先のトップ3は、米国、中国、香港の順。しかし、日本国内では、出荷量はピーク時(1973年)には170万㎘を超えていたが、23年では約39万㎘まで減少している。

sake.gif

取材・執筆 : 安田正明 2024年12月6日

記事ランキング

もっと読む

トップページへ戻る

ページトップへ