スシロー、23年5月も既存店売上マイナスで、12ヶ月連続。でも営業黒字は確保。

 「スシロー」が2022年6月から23年5月まで12ヶ月連続で既存店売上高が前年を割り続けている。競合の「くら寿司」は同期間で前年を割ったのは4ヶ月間のみ。親会社の株式会社 FOOD & LIFE COMPANIES(本社:大阪府吹田市、代表取締役社長 CEO:水留 浩一)が、23年5月月次実績を発表した。

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 スシローは創業以来38年ぶりに22年10月1日に110円皿を120円になど値上げを行ったが、客単価は1.7%増に止まり、客数は19.8%も減った。その後、23年1月7日~15日の間、店内飲食限定で全商品が税込価格より10%OFFのキャンペーンを実施し、客数は11.1%減まで戻り、2月には1.7%減とほぼ前年並みとなった。しかし、SNSで拡散された迷惑動画の影響もあり、3月から15%前後の客数マイナスが5月まで継続している。%は既存店ベース。

 そして、5月31日より「黄皿」は商品ラインアップを80種類以上に充実させると共に、「黒皿」360円を260円に値下げして、背水の陣で客数の回復を期待する。2023年9月期第2Q決算(22年10月~23年3月)では、営業利益は45.3%減ながら、52億32百万円を確保している。

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取材・執筆 : 安田正明 2023年6月21日

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