海帆、上場廃止銘柄から解除。今は「新時代」頼み。

 株式会社海帆( 本社: 愛知県名古屋市、代表取締役社長:國松 晃)が、2022年3月期において債務超過を解消したことにより、上場廃止猶予期間入り銘柄から解除されたと発表した。

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 20年3月期はコロナ禍に被ったのは2ヶ月ほどだが、自社業態が弱く3億14百万円の債務超過となった。21年3月期には資金調達を行い、不採算店の撤退・コスト削減を行ったが、コロナ禍の影響をモロに受け、6億46百万円と債務超過が広がった。株式会社ファッズの居酒屋「新時代」のフランチャイジーとなり、21年7月から「新時代」への業態変更を進めたことで、売上高は徐々に回復。22年3月に第三者割当増資を実施し13億70百万円を調達して、純資産は4億49百万円となり債務超過は解消した。

 店舗数はコロナ前から半減し、現在39店舗。「新時代」への転換に2千万円を投資できる財務状況になり、11店舗を「新時代」に転換済み。転換できる店舗数にも限りがあり、次の儲け頭が必要だ。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年6月30日

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