中国火鍋「海底撈」、世界で300店舗・2割を閉鎖。いきステ同様、急拡大のツケ。

 中国火鍋チェーン大手「海底撈」(かいていろう Haidilao )が、不振の約300店を21年12月末までに閉店する。

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 香港上場の持株会社が11月5日に発表した。今後は、回転率が1日平均4回未満と想定された場合は原則として大規模店舗は出店しない。また、従業員は解雇しないという。

 「海底撈」は1994年に四川省で開業。現在は世界で約1600店舗を展開している。日本では、2015年に池袋に1号店が誕生し、300席にもかかわらずウェイティングができ、待ち時間にネイルや靴磨きのサービスがあることで話題となった。現在は、池袋、新宿、秋葉原、横浜、心斎橋、神戸などで11店舗。

 同社は2020年に500店舗を、21年上半期に300店舗とコロナ禍にもかかわらず急拡大させた。2020年売上は268億元(約4770億円)、利益は3億元(約53億円)。急拡大した後始末に苦しむ「いきなり!ステーキ」を思わせる。

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取材・執筆 : 加藤一 2021年11月16日

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