ダイナック、サントリーがTOB。48億の債務超過で親会社乗り込む。

 サントリーホールディングス株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:新浪 剛史)が、株式会社ダイナックホールディングス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長: 伊藤 恭裕)に株式公開買付けTOBを行うと2月10日に発表した。

 サントリーHDはダイナックHDの61.71%を所有し連結子会社としているが、今回のTOBにより完全子会社化して、抜本的な構造改革を推進する。ダイナックHDは2020年12月通期決算で、売上高196億96百万円、47.0%減。最終赤字89億69百万円に悪化した。48億69百万円の債務超過となり、親会社が乗り出して再建する。

 1株1300円で約269万株を買い付ける予定。買い付け期間は2月12日(金)から 4月14日(水)まで。成立するとダイナックHDは上場廃止となる。

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取材・執筆 : 加藤一 2021年2月10日

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