スシロー新業態「杉玉」開発秘話、大企業の実直さと酒場作りの遊び心。

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スシローグループの新業態「杉玉」開発秘話。

■大衆寿司居酒屋で 100店舗化へ。

 回転寿司 「スシロー」 グループのスシロークリエイティブダイニングが、 新業態となる「杉玉」を続々とオープンさせている。 スシローグループの仕入れ力を活かした本格的な寿司をお酒とともに楽しめる〝大衆寿司居酒屋〟という業態を、ともに開発したのはスパイスワークス。そこで「杉玉」が目指すもの、〝大衆寿司居酒屋〟の可能性について、スシロークリエイティブダイニング取締役の金井智秀氏、 スパイスワークス代表取締役の下遠野亘氏、 フードリンクニュースの酒井慎平編集長が語り合った。

■振り切ったアイデアから生まれた遊び心あるメニュー

酒井 「まずは、この度 スシローがスパイスワークスと組んで 『杉玉』 を開発した経緯を教えてください。」

金井 「スシローでは、メインの回転寿司とは別に、寿司を肴にお酒を楽しめる業態にも挑戦してました。 しかしそのために展開してきた『ツマミグイ』や『七海の幸 鮨陽』といった業態は、残念ながら店舗展開に至りませんでした。 」

酒井 「 『ツマミグイ』 は女性をターゲットにした高価格帯のお店でしたね。 」

金井 「店舗展開が困難だった要因は、 これまでのスシローの文化とはあまりにも違う業態だったからです。 スシローはとても真面目な会社で、 おいしいものを安く提供するためには、 徹底的にあらゆる努力や工夫をします。 結果として運営難易度もあがってしまいました。新業態のコンセプトメイキングをしていく中で遊び心もある展開可能なこれまでにない業態をつくるには、 外部の協力が必要と思い、下遠野さんの力を借りることにしたんです。 」

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新業態開発を担う金井氏。スシローに新しい文化を取り入れるため下遠野氏に白羽の矢が立った。

取材・執筆 : 酒井慎平(書起:関川隆) 2018年5月18日

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