大手ミスドのドーナツ戦国時代を生き抜く戦略。

 ドーナツ業界に激震をもたらしたコンビニの大攻勢も一段落。むしろ、カウンター横のドーナツ専用ケースが撤退されつつあり、退潮ムードが漂っている。そうしたなか、最大手「ミスタードーナツ」は居心地重視の改装を進める一方、新鋭としてグルテンフリー、ニューヨークテイストなどの新機軸を打ち出して、コンビニでは不可能な店内手づくりでこれまでドーナツに興味がなかった新たな顧客を、獲得する専門店が出現している。専門店の巻き返しが急速に起こる、ドーナツ業界をリポート。(5回シリーズ)

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リニューアルされたミスタードーナツひばりヶ丘店。居心地、快適性を重視し、ドーナツはセルフ式に。パスタを導入するなどイートインを強化している。

 一昨年、昨年とコンビニのドーナツ攻勢に押されっ放しで、存亡の危機すらささやかれたドーナツ業界のガリバー「ミスタードーナツ」であるが、復調の兆しが見えてきた。4月7日から投入した期間・数量限定の新商品、宇治茶専門店の「祇園辻利」と共同開発した「祇園辻利 抹茶スイーツプレミアム」シリーズが予想を上回るヒット。

取材・執筆 : 長浜淳之介 2017年5月16日執筆

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