昨今、流行りの店として大衆業態がしばしば話題に上るようになってきた。昭和の高度成長期に流行った大衆酒場が、その雰囲気を残しながら現代風にアレンジして復活している。それとともに、昭和の頃から残存している、赤羽、立石、門前仲町など下町の大衆酒場の人気が再燃し、退職した団塊世代ばかりでなく、若い女性にも人気のスポットとなってきている。なぜ今、大衆酒場なのかを探った。(5回シリーズ)
真昼間から行列ができる、赤羽の老舗居酒屋「まるます家」。
そもそも元々あった大衆酒場の良さ、人気の秘訣はどこにあるのだろうかと、とある日曜の昼、改めて大衆酒場の聖地の1つと言われる赤羽を訪れた。