看板がない、もしくはあっても気づきにくい店、会員制、紹介制、予約制の店、住宅街の中に紛れている、あるいは人里離れた僻地にある店など、顧客にとって行きにくい、見つけにくい条件にもかかわらず、繁盛している店が増えている。そうした隠れ家繁盛店は、わざわざ行きにくい高い障壁をつくることによって、顧客の行ってみたい心理を煽り、集客効果を上げている。看板が大きく、誰でも入りやすくて、交通至便な場所こそが、飲食店にとってベストな立地とされるのに反しながらも、がっちりと良客をつかむ店の極意を、実例と共に紹介していきたい。(5回シリーズ)
「29ON」はクラウドファンディングで940万円を集め、710人の会員を確保して開業。
インターネットで、不特定多数の人の出資・購入者を募る資金調達の新しいツールとして、注目されるクラウドファンディング。このクラウドファンディングを使って、新しくオープンする飲食店の支援者を会員として囲い込む、新しいマーケティングが広がっている。