改正風営法、クラブが解き放たれる。

 大井町の立呑み「8」で一升瓶の地ウイスキーのハイボールを初めて飲みました。最近は焼酎や泡盛のハイボールを提案しているメニューをたまに見るようになりましたが、地ウイスキーは新しいです。焼酎か?と思われる味でしたが。ランダムトークです。

改正風営法、クラブが解き放たれる。

 クラブの朝6時まで営業が、6月23日に施行された改正風営法により許可されました。これまでの風営法では最も遅くて午前1時までの営業が限度でした。多くの国ではクラブは朝まで営業が許可され、夜が更ければ更けるほど盛り上がります。日本は規制が厳しかった訳です。

 今回の改正により、店内の照明の明るさが映画館の休憩時間と同じ程度の10ルクスを超える場合には「特定遊興飲食店」という新たなジャンルの許可を受ければ、朝6時まで営業が出来るようになります。酒類メーカーにとっては大きなチャンスです。
 
 施行日23日に東京・西麻布の人気クラブ「ALIFE エーライフ」に行きました。店舗改装を行い、法改正を祝う形で23日から3日間イベントを開催していました。地下のフロアはお客様で溢れ、外国人も多く、熱気に溢れていました。オヤジ達でVIPルームでお祝いのシャンパンを開けましたが、座ってダンスフロアを見ているだけでも楽しくて、バブル時代を思い出しながら3本も飲んでしまいました。

club.gif
 
 実は、「エーライフ」は23日には許可が下りず、1時の営業でストップしたようです。渋谷では施行日に下りたクラブが多かったようです。今回の改正の原動力となったのはクラブ側ではなく、そこで活躍するアーティスト達。リーダー役は渋谷区観光大使ナイトアンバサダーでもある、Zeebraさん。アーティスト達が法改正を実現させたことが画期的です。
 
 現在、「特定遊興飲食店」の許可申請を提出しているクラブが約70件。日本中には約300件あるようなので、申請は未だ2割強で様子見というところでしょう。新規参入もこれからのようです。音楽やエンターテイメント企業が手を上げているようですが、外食企業も出てくるのでは。
 
 日本のクラブはグレーゾーンを残したまま存在し続け、警察の摘発も度々受けながらも生き長らえて来ました。それが、東京オリンピック・パラリンピックを機に法的に認められたビジネスへと生まれ変わりました。若者だけでなく、今まで避けてきた大人にも客層が拡がっていくでしょう。大きな伸びが期待されます。


取材・執筆 : 安田正明 2016年6月26日執筆

記事ランキング

もっと読む

トップページへ戻る

ページトップへ