TPP発効で、カナダ産牛肉など1月から急増。輸入牛肉はオージー、US、カナダの3択に。

 財務省の発表によると、2019年1月の牛肉の輸入量は3万2885トンとなり、前年同月より55%増えた。2018年12月30日に発効となった環太平洋経済連携協定(TPP)により、参加国での牛肉の関税が38.5%から27.5%に引き下げられた。それに伴い、参加国からの牛肉の輸入が急激に増えた。

 中でも増えているのが、カナダ産。今までは、日豪経済連携協定(EPA)によりオーストラリアが先行して関税率が下がり輸入が増えていたが、ここにカナダ産が急浮上してきた。カナダ産牛肉の輸出促進を行うカナダビーフ国際機構は日本事務所を1989年に設立しており、今後、カナダ産牛肉のプロモーションを積極的に展開していくであろう。

 TPPに参加していない米国産牛肉が価格面で競合が増え、弱い立場に立たされることになる。

canada.jpg
カナダビーフ国際機構 http://www.canadabeef.jp/

取材・執筆 : 加藤一 2019年2月8日執筆

記事ランキング

もっと読む

トップページへ戻る

ページトップへ