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9月は、厳しい残暑が続いたものの、天候が大きく崩れる日は少なく、祝日が2日あったことも重なり、外食需要にとっては追い風となる環境だった。しかし、厚生労働省が10月8日に発表した8月の実質賃金は、1.4%減。8ヶ月連続マイナスとなり、 物価高が続いており、外食需要の減退が景気の現状判断のマイナスに繋がったようだ。
2~3ヶ月先の飲食関連の景気の先行きに対する判断は、52.4 ポイントと、こちらは3.2ポイントも上昇した。横ばいを示す50.0ポイントを上回った。価格上昇や米国の通商政策の影響が懸念されるが、年末需要に向けて期待が高まっているようだ。
■街の声
○:気温も下がってくるため、客の外出頻度が増える。また、鍋の季節になるため、今よりやや忙しくなる(東北・一般レストラン)
○ :秋の行楽シーズンに向け、団体予約が前年より入っている(中国・高級レストラン)
□:暑すぎた夏が終わり、気温も下がってきて外出する人が増え、景気は上向きである(南関東・一般レストラン)
□:10月から仕入れ食材がまた値上げされることから、価格の見直しが避けられず、客の外食機会が減少することが懸念される(北海道・高級レストラン)
□:前半は人の動きが少なかったが、連休から人の動きが増えている(沖縄・バー)
×:ランチ需要の動きに大きな変化はないが、企業の宴会やグループでの食事会を含む、ディナーの利用者が大幅に減少している。長引く物価上昇による経済的な不安もあって、タイムパフォーマンスやコストパフォーマンスを重視する傾向が高まり、外食が減少している(近畿・一般レストラン)
(◎良、○やや良、□不変、▲やや悪、×悪)

