サンマルク、アドバンテッジから67億調達。商業施設に偏り過ぎ、目利きできなくなった。

 株式会社サンマルクホールディングス(本社:岡山市北区、代表取締役社長: 難波 篤)が、経営コンサルのアドバンテッジアドバイザーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:笹沼 泰助)と事業提携契約を締結すると発表した。

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 また、アドバンテッジアドバイザーズ傘下のファンドに新株予約権を発行し、67億89百万円を調達する。これにより同ファンドはサンマルク株16.45%を所有して2位株主となる。

 サンマルクは、出店後早期に不採算となる店舗が多く、その不採算店舗への対応も遅れている。また、商業施設内出店に偏重してきたためフリースタンディング店舗の立地の目利きが効かなくなっているという。

 アドバンテッジアドバイザーズは現在、ペッパーフードサービス、アークランドサービスホールディングス、ひらまつに投資中。今年2月には物語コーポレーションにも投資。過去には株式会社コメダ、株式会社レインズインターナショナルに投資していた。外食での存在感が強まっている。

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取材・執筆 : 加藤一 2021年5月21日

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