多い月に100人を超えた直前キャンセルや無断キャンセル対策として、16年4月に関西初の会員制を導入した「熊の焼鳥」。今や会員4000人、3カ月前でも予約が困難な人気店となった。店主の熊脇稔康氏が「チケットぴあ」とタッグを組んで仕掛ける新たなサービスが、予約が取れない飲食店の席を、前売りチケット制で購入できる「#tokuto_seki(以下トクトウセキ)」だ。飲食店側は、ドタキャンによる突然の空席を、チケット化することで利益に換えることができ、チケット購入者は実質0円でお得なサービスを受けることができる。
「ユーザーにとっても、飲食店にとっても、メリットが大きいサービスです」と、このシステムを考案、実現した熊脇氏は自信を見せる。
「会員制にすることで、会員のドタキャンはほぼゼロになりました。回転数を上げるために、16時開始、21時半開始の回に限って、会員以外の予約を受け付けていたのですが、非会員のキャンセルが多いのが悩みでした」と、サービス発案の動機を語る。