一昨年2月にオープンしたブルーボトルコーヒーの日本1号店、清澄白河店。寒い冬の雨の日も当時は大行列ができた。
ブルーボトルコーヒーがネスレに買収されました。
同社の株式の68%を9月15日にネスレに売却。残りの32%は経営陣が持っている模様です。ロイターの報道によれば、買収金額は約4億2500万ドル(約480億円)であったそうです。非上場の会社なので年商等は公開していませんが、店舗数は17年末には55店へと、前年に比べて倍増する計画です。
それにしても、50店かそこらの中規模コーヒーチェーンが、間違えなく年商の10倍以上の500億円近くもの超高値で売れるとは、創業者のジェームス・フリーマン氏でも思いもよらなかったのではないでしょうか。50億ならまだしも(それでも高いと思いますが)、500億です。
東洋経済オンラインの9月22日付『ブルーボトルコーヒーが「ネスレ」を選んだ決定的理由』によれば、フリーマン氏は「ありがたい限りだね。」とご満悦の様子です。
ブルーボトルがさらに発展するには上場する道もあったが、よく知らない株主の意見に左右されるのが嫌、四半期ごとの決算も長期のビジョンでビジネスを考える社風に合わない、250人近くの株主と話すより1社と話す方がシンプルだ、との思惑があるようです。