ワタミFCを脱退。お客様から「なぜ、働く?」

 S1東北地区大会でダジャレ好きな面白い男性サーバーが優勝しました。優等生のサーバーもいいですが、個性的な方が新鮮に感じました。ランダムトークです。

 ワタミFCを脱退。お客様から「なぜ、働く?」

 ワタミのFCを脱退した社長に会いました。同社の居酒屋業態は業績が低迷し続けていますが、ここにきて耐えられなくなりワタミから業態転換を図らざるを得なくなったそうです。

 同社は2008年に新入社員の過労自殺が労災として認定された事を裁判で争いました。2012年に『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』(今野晴貴著)が発行され10万部を超すベストセラーとなり、ブラック企業の代表の一つとしてワタミが挙げられるようになりました。

 20013年には自社で労働環境の改善のため外部の弁護士などによる有識者委員会を設置し、運営する居酒屋の1割となる60店を2014年度中に閉店するという改善策を決めました。

 FCから離れた理由は、売上の減少もありますが、お客様からスタッフが「なぜブラック企業で働いてるの?」と言われ、辞めるスタッフも出たことが決定的だったようです。確かにスタッフは明らかに指摘されると動揺しますよね。

 しかし、お客様も矛盾しています。そう思うなら、なぜワタミに来るのか。「安かろう良かろう」なんてありえません。人件費の削減の上に安い客単価が実現できています。スタッフの犠牲があってのもの。お客様もそれを気付いているはずなのに、面と向かって働くスタッフに言われると辛いですよね。。

 ブラック企業に対する社会的批判は高まっています。今やお客様まで巻き込まれています。中小の外食企業でも労働環境の改善は必要になっています。

取材・執筆 : 安田正明 2014年11月30日執筆

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