いよいよ、6月13日より約1ヶ月にわたり、サッカーのワールドカップ、ブラジル大会が開幕する。それとともに、盛り上がりを見せているのが、サッカーが盛んな中南米の料理を出す業態だ。経済発展が著しいBRICSの一角を占めるブラジルをはじめ、中南米諸国は東南アジアとともに次の世界の工場になると期待されており、外食においても単なる民族料理店の範疇から脱した、流行の先端を走るモダンな業態に変革を遂げつつある。このような力強いモダン・ラテンアメリカ・ダイニングの胎動をレポートする。(6回シリーズ)
赤と青、2種類のトマトを使ったソースがかかったブリトー。平日1000円ランチの中のメニューより。メキシコ料理は本来野菜が中心という清水シェフの考え方の一端がうかがえる。