11月の街角景気、飲食関連は低迷のまま。物価上昇に懸念。

3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は10月とほぼ変わらない38.6ポイント。7月が49.1ポイントと、横ばい(50ポイント)だったが下がった。2~3ヶ月先の景気の先行き判断も39.5ポイント。10月の46.4ポイントから大幅に後退した。景気は回復に弱さがみられ、先行きについては物価上昇への懸念等がみられる。

<街の声> ◎良、○やや良、□不変、▲やや悪、X悪
▲:電気料金が上がってから価格を下げたメニューは人気があるが、全体的に主婦層の利用が少なくなっているなど、北海道は電気料金の値上げが飲食店やサービス業に深い影を落としている(北海道・高級レストラン)。
X:前年同時期の様子と比べても今年の秋は非常に苦戦している。なんとなく景気が悪いというマインドに支配されており、レストランに行こうという雰囲気が完全に失われている(東北・一般レストラン)。 
X:来客数が日に日に減っているような気がする。特に、夜の売上で人数の減少が目立つ(北関東・一般レストラン)。 
▲:円安で輸入品の価格が上がっているにもかかわらず国内での販売価格に完全には転嫁しきれず、会社の利益を毀損している(北関東・一般レストラン)。 
○:今年の紅葉は色が良く、週末の天気も比較的良かったので、観光客が例年より多かった気がする。旅館業者からも久しぶりに前年比プラスだという声も聞いた(北陸・一般レストラン)。 
□:3か月前と同様に、前年に比較すると宿泊部門では海外客が好調で、1室当たり料金は若干前年を上回っている。レストラン部門では特に高単価の和食店が低迷する状態が続いている(中国・都市型ホテル)。 
▲:中小企業のボーナス次第というところもあるが、農家の所得減少もみられるため、地方では今後ますます消費の手控えが起こる。ただ消費税再引上げ時期の延期により、生活必需品は年末年始も堅調に伸びる(中国・一般レストラン)。 
▲ :消費税増税後、客はじわじわと負担の大きさを実感しているため、これまでより 1 ランク下の価格帯に変更したり、一番安価な商品を頼む客が増えた(九州・一般レストラン)。 
http://www5.cao.go.jp/keizai3/2014/1208watcher/watcher1.pdf

取材・執筆 : 安田正明 2014年12月9日執筆

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