焼肉坂井HD、おせち料理から撤退決める。特損7億で、赤字転落か。

 株式会社焼肉坂井ホールディングス(本社:名古屋市北区、代表取締役社長:髙橋 仁志)が、食品加工事業を廃止し、40年にわたり続けてきた年末のおせち料理の販売を止める。

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 グループで山口県で展開している「中国料理 敦煌」の山口県内の自社工場で、食肉製品、おせち料理、冷凍食品等の食品加工事業を行ってきた。施設が老朽化し、人材採用難、物流問題なども抱え、再投資をあきらめ食品加工事業を廃止することを決めた。おせちは、24年末も販売した。

 今まで培ったおせち料理のネット販売のノウハウについては、新たな収益を確保するべくビジネスモデルの構築を図るとする。撤退損として特別損失7億円程度を計上する見込み。25年3月期の連結業績予想では、最終利益 3億43百万円であり、赤字に転落しそうだ。

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同社が24年末に販売したおせち。

取材・執筆 : 安田正明 2025年3月26日

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