すき家、朝帯ワンオペで死者と『文春』。14年騒動のワンオペ無くならず。

 ゼンショーグループの「すき家」名古屋市内の店舗で1月17日明け方、パート女性がワンオペ勤務中に倒れ、3時間放置された後、死亡していたと『文春オンライン』が報じた。

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すき家、約6割の店舗で深夜営業一時休止。社名も「株式会社すき家本部」に。
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ゼンショーが陥った「世界から飢餓と貧困を撲滅する」、壮大なミッションと従業員逃亡の間の溝。
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ブラック企業は高いサービスを安価で提供する会社。その皺寄せが従業員に転化されている。
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 文春が「すき家」に問い合わせると、事実関係を認めた上で、労働時間は法定内であり過剰な無理をしていた事実はなく、さらに、6月30日までに全店で5~9時の朝帯でワンオペを廃止し、複数勤務に変更すると回答があったという。

 「すき家」は2014年、深夜のワンオペでアルバイト店員の退職が続出。ついには店が開けられなくなり、時間帯による臨時休業が相次いだため、9月30日で深夜1人勤務「ワンオペ」を廃止し、複数勤務体制の確立できない店舗では、深夜営業を一時休止する事を発表した。また、労働環境の改善に向けた改革として、株式会社ゼンショーホールディングス傘下の株式会社ゼンショーを「株式会社すき家本部」に社名変更し、「すき家」事業に特化させる体制を築いた。その後、環境は安定したのか20年3月に「株式会社すき家本部」を「株式会社すき家」に社名変更している。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年6月2日

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