がんこ寿司、経理部長が8千万着服と産経新聞。不祥事断ち切れず。

 「がんこ寿司」を展開するがんこフードサービス株式会社(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:小嶋達典)の経理部長だった60代男性が8千万円以上を着服した疑いがあると産経新聞が報じた。

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 元経理部長は2002年入社。14年ごろから21年までの間、取引先との契約業務に必要だと偽って収入印紙の購入を繰り返し、金券ショップで換金して着服したという。21年1月末で退職。同社は全容や弁済の計画が固まり次第、対応を決定するという。

 同社では21年、小売商品での賞味期限の改ざんが相次いで発覚。調査委員会の報告書では、外販部の管理職2人がパート従業員に指示し、改ざんしていた。上司に販売が不振だったと報告しにくい状況があり、「長年にわたり風通しが悪かった企業風土が引き起こした結果」という。

 相次ぐ不祥事を受け、創業者で会長の小嶋淳司氏は21年6月に引責辞任した。小嶋元会長は1935年生まれ。1963年に大阪市で「がんこ寿司」を創業した。1995年から大阪外食産業協会JRA会長を務め、2001年から日本フードサービス協会JAF会長を務め、06年より2年間、関西経済同友会の代表幹事をつとめた名士。現社長の小嶋達典氏は長男。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年3月28日

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