内紛の真相!権力闘争ではなく分配の問題による対立だった。

 ロイヤルHDの現・会長兼CEOの菊地唯夫氏は、日債銀(日本債券信用銀行)、ドイツ証券日本支店を経て04年に同社に入社した。ロイヤルHDに入ったのは経営陣から経営改革の手伝いを依頼されたからだ。当時会長の榎本一彦氏(現・福岡地所会長)は創業者の江頭匡一の意向を受けて、ロイヤルHDの経営を見ていた。10年3月に菊地氏を社長に、社長の今井明夫氏を会長に就けた後は、取締役最高顧問に就任し、菊地氏の推進する「ロイヤルホスト」ブランド再構築の経営改革を支援していた。

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今、菊地氏が内部紛争の真相を明かす。

 菊地氏が社長に就任して1年足らず、現職の会長の今井明夫氏が12人の株主と連名で、ロイヤルHDに株主提案権行使を提出した。内容は次のようなものだ。

 「一人の非常勤取締役である最高顧問が会社を私物化し、短期的利益を重視することで、サービスと従業員の処遇を軽視し、顧客満足度が犠牲になっている」。

取材・執筆 : 中村芳平 2016年8月15日

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