お店を知る
鮨店激戦区、大阪・福島に、熟成鮨専門店「シャンパン&ワイン 熟成鮨 利休」が12月1日オープンした。クラウドファンディング「セキュリテ」を活用して、103人の投資家から500万円の資金調達に成功。運営元は、2月にオープンした「穴子家 NORESORE(のれそれ)福島店」が好調な株式会社マリブ。
魚の旨味が凝縮された熟成鮨。適切に処置すれば、マグロなどは1ヵ月以上の熟成も可能という。
熟成鮨に合わせるのは、一般的な日本酒ではなく、ワインとシャンパン。大阪一敷居低いワインバー「ラブワイン(luv wine)」とのコラボレーションにより実現した。52週、毎週入れ替わりで、赤白各3種類、シャンパン1種類、スパークリングワイン1種類。ボトルワインは、定価プラス1000円。グラスワインは1杯500円~1000円程度。
週替わりのワイン。
養殖ものは熟成には適さないため、熟成鮨はすべて天然ものを使用。「穴子家 NORESORE」同様、兵庫県・淡路島の漁師と提携し、昼網で獲れた新鮮な魚介が届けられる。
鮨は4000円、6000円、8000円、1万円の4種類のコースでの提供となる。小鉢・造り・焼物・煮物・鮨(コースにより5~7貫)。想定客単価は6000円。
料理はコースからの一例。アラ煮、熟成6日のイカ、熟成2日のタコ
熟成サワラ
熟成ハマチの煮付け
カウンター席で鮨職人が握る。オープンに先だって行われた、投資家を招待しての試食会より。
同社は「穴子家 NORESORE 福島店」のオープン時に、初めてクラウドファンディング「セキュリテ」を活用。飲食店ファンドでは過去最高額である2001万円の満額募集を達成した。
今回も同様。物件取得前に、103人の投資家から500万円の資金調達に成功した。更に、同時進行で12月中旬オープン予定の「穴子家 NORESORE京都店」出店するにあたってもクラウドファンディングを活用。総額1260万円のうち、第一次募集で半分の630万円を満額到達。現在、第二次募集で残り630万円を募集している。
2階は真新しいカウンターが眩い、ゆったりしたカウンター6席。バーのような雰囲気。
3階は白を基調としたシックなテーブル席。窓の外にあるテラス席4席と合わせて14席。
隠れ家感を大切にしたいと、外観は敢えて無造作に以前のまま。通称ポルチーニ通り沿い、「穴子家 NORESORE 福島店」の真向かい。
「熟成は魚介を一番美味しい状態で食べてもらうための手段です」と、株式会社マリブ 代表取締役の浜口太志氏。魚介は鮮度至上主義だった関西の食文化圏でも、熟成肉ブームから転じて、熟成魚を扱う店が増え始めた昨今。魚の旨味がより堪能できる熟成鮨は、人気を集めそうだ。
■株式会社マリブ
住所:大阪府大阪市北区大淀南1-9-19 エンパイヤービル501
TEL.06-6344-0841
■シャンパン&ワイン 熟成鮨 利休
住所:大阪府大阪市福島区福島 5-10-14
TEL. 06-6131-4969
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