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お店を知る

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2015年6月25日(木)13:57

魚に特化した人気イタリアン、次の展開は中華料理。「魚China YO」(大阪・福島/中華料理)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2015年6月26日

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 大阪・福島の魚料理に特化した人気イタリアン「魚タリアン YO(ウオタリアン ヨウ)」から、2店舗目となる「魚China YO(ウオチャイナ ヨウ)」が15年5月19日にオープンした。伊豆の漁港直送の新鮮な魚介類を、名門ホテル仕込みの広東料理をベースに、豊富なワインとともに、こなれた街場価格で提供する。

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JR福島駅から徒歩約3分、聖天通り商店街に現れた「魚China YO」。印象的な丸窓が目印。

 「中華料理は、たとえば酢豚や麻婆豆腐など、魚より肉のイメージがあるかもしれませんが、広東料理には魚料理も多いんです。そういったものも知っていただければ」とシェフの矢野宏明氏。

 「意識しているのは、店のスタイルに合っているかどうか。『すごい、こんな料理あるんだ』、『これは家では無理』という驚きとともに、ホテルのレストランでしか食べられないような、プロならではの料理を、気軽に召し上がっていただきたいですね」。

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目の前で調理している様子が見られるオープンキッチン。「自分が注文した料理を作っている様子を見ながら待つのは、ワクワクして楽しい」と好評という。

 市場を通さず、伊豆の漁港から直送された魚介類を、ホテル仕込みの広東料理をベースに、時にアレンジを利かせて、値ごろ感のある料理に仕立てる。

 「魚介の麻婆豆腐」(900円)など、日本人にも馴染みのある中華料理を独自にアレンジした創作料理もメニューに並ぶ。当日メニューを見て、お得感のある「料理が選べるディナーコース」(3000円)を注文する方も多い。

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名物料理となりそうな「魚介の麻婆豆腐」(900円)

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「5種類の新鮮魚介カルパッチョ サラダ仕立て」(1080円)

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「伊勢海老のチリソース煮込み」(2000円)

 「本日の鮮魚の蒸し物(一尾)」(2000円~)や、大ぶりのフカヒレが豪勢に味わえる「フカヒレの姿煮込み 広東風」(3000円)など、ホテルレストランなど高級中華料理店でしか見かけないようなメニューも。

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メインディッシュ級の「本日の鮮魚の蒸し物(一尾)」(2000円~)

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「海老みそ坦々麺」(980円)

 1号店同様、ワインにも力を入れており、グラスワインが600円から8種類(赤白各3種類、泡、ロゼ各1種類)。ボトルも2800円から約30種類と、こちらも気軽に楽しめる。

 オープン1カ月の手ごたえは上々。中華料理だとお酒が弱いかと思いきや、想像以上によく飲まれて、客単価は4500円程度。男女ともに40~50代のグルメ層が中心。平日は勤め人が、土日は界隈の住人と、週のなかで異なる客層が訪れるのが、近年の福島エリアの魅力という。

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一枚板のカウンターは7席。高めに設定してあり、オープンキッチンの様子がよく見える。

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ゆったりと配置された最大20席のテーブル席。

 代表の山元 洋氏と両店のシェフは、揃ってホテルザ・リッツカールトン大阪(以下リッツ)出身。レストランでマネージャーとして勤めていた山元氏が同世代のシェフを誘って独立した。かつての職場であるリッツ大阪に近いことから福島に住んでいた経験もあり、土地勘があることから福島エリアを選んだ。

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左から代表の山元 洋氏とシェフの矢野宏明氏。

 魚に特化して「魚タリアン YO」で独立したのが13年7月。「福島界隈はイタリアンの店が多かったので、何かに特化しようと思いました。週に1回食べるとしたら魚かな」と、代表の山元 洋氏。読み通り注目を集め、オープン3ヵ月後には安定路線にこぎつけたという。同エリアでの2店舗目の展開も、早くから構想があってのこと。

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同じ聖天通り商店街通り、徒歩すぐに「魚タリアン YO」。2店が近いことでスタッフや食材の融通がしやすく、両店を行き来するお客様も多い。

 「今後の展望としては、フレンチや点心、物販にも興味があります」と、既に新たな展開も考えているという。

 「お客様がお店につく以上に、スタッフ個人につくのが関西の特徴。お客様がついた光景が目に浮かぶ人を採ります。経験者でなくても、元営業マンなど、チャンスがあると思いますね」。

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中華らしく、カウンター後ろの壁には水墨画調のインパクトある壁画が。

 一時のグルメブームを超えて、安さばかりでなく、きちんと価値を伝えることで評価される、成熟した大人客向けの店が増えてきた福島エリア。そんな街にふさわしい、本格中華料理に、高級感ある雰囲気と人が醸し出す空気感。今後更に注目を集める存在となりそうだ。

■魚China YO
住所:大阪府大阪市福島区7-4-25
TEL.06-6455-5888

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