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ランダムトーク

フードリンクレポート

2015年8月30日(日)21:01 ランダムトーク

5等立地でもクールローカルで輝く。

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取材・執筆 : 安田正明 2015年8月30日執筆

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 月曜発行の本メルマガは今回で800号となりました。スタートは、1999年12月。今から16年前です。当時を振り返ると、和風ダイニングバー業態が人気でした。特に、サントリーの提唱していた「食い処バー」がこのブームを牽引しました。こだわりを感じる墨文字の店名とメニュー書きがお決まり。ドリンクがショットバーのように本格的なカクテルやワインが提供されました。今では当たり前となった、和食と洋酒の出会いが広まった時代です。何だか今とあまり変わってないような気がします。回転寿司のような激変はなかなか起きないですね。ランダムトークです。

 5等立地でもクールローカルで輝く。

 第10回居酒屋甲子園の東海地区大会の審査員をさせていただきました。優勝は、愛知県の焼肉「かわちどん 黒川本家」です。居酒屋甲子園らしいドラマチックなプレゼンテーションが文句なく素晴らしかったです。出場者の中で、私が気になったのは、静岡県の「一合一笑居酒屋 蓮華」。「いちごいちえ」と読みます。出会ったお客様に笑顔になって欲しいという願いが込められています。

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第10回居酒屋甲子園の東海地区大会で優勝した、愛知県の焼肉「かわちどん 黒川本家」。

 この「蓮華」の注目点は、掛川駅から徒歩2時間という立地です。県道沿いで隣は畑。夜は真っ暗になるそうです。2等立地どころか、5等立地ですね。こんな立地でも繁盛店が出来るということです。一次、二次審査の覆面調査員の方も訪問するのが大変だったでしょう。今年の居酒屋甲子園のテーマ「クールローカル」にビッタリの店舗です。

 経営するのは、38歳の小池司さん。常連客しか期待できません。そんなお客様を一人でも逃してしまったら、たちまち売上が下がってしまうでしょう。どれだけの緊張感の中で運営しているのか。その努力に頭が下がります。

 どう来てもらうかではなく、どう帰ってもらうか、が集客のポイントだそうです。終わりよければ全て良しですね。少ない客数の中で利益を上げるために、大半のお客様が注文する名物料理を低い原価率で作っています。百聞は一見にしかず、是非行ってみたいです。

 日本にはこんな立地が沢山あります。小池社長に提案しました。「蓮華」のノウハウを活用して、各地にミニ居酒屋のFC展開ができないものか、と。そんなに儲からなくても良いから、細々とでもお客様との会話を楽しみながらイキイキ生活したいというシルバー世代の方々には打って付けではないでしょうか。ミニ居酒屋が生きがいになるといいですね。

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