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ランダムトーク

フードリンクレポート

2013年5月13日(月)09:22 ランダムトーク

札幌のラーメン、キャバクラに見る「道」の極め方。

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取材・執筆 : 安田正明 2013年5月13日執筆

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 札幌に半年ぶりに行きました。ラーメンとスナック・キャバクラが繁盛しています。えびそば「一幻」は11時の開店とともに行列。4月にオープンしたばかりの、カレーラーメンと担担麺を名物にした「しんぼる」はゴールデンウィーク中、毎日200杯近くも販売したそうです。
 
 同じく4月にオープンしたスナックストリート。ビルの1階を改装してかつての銀座並木通りのような路地を作り、そこにスナック5店舗が入っています。夜10時頃には、次々とお客様が入ってきました。有名なキャバクラ「赤門倶楽部」では12時過ぎても満席でした。月曜にもかかわらず。
 
 反面、居酒屋は厳しそうでした。厳しくなった理由は、外食に行く目的が、「酒」ではなくなったこと。札幌名物であるラーメン、やさしくしてくれる女性、を求めてお客様が動きます。スナックやキャバクラは酒を飲みますが、酒は女性との会話をスムーズにするための道具に過ぎません。酔っぱらうことが目的で外食に行く人は今はいない。
 
 先日、東京・月島で2月にオープンした焼鳥店「鶏鬨(とりどき)」に行きました。公園前にぽつんと立つ店舗ですが、店内は満席。経営する株式会社バイタリティは鶏丸焼きが名物の「鳥番長」という鶏業態は展開していますが、純粋な焼鳥店は初。しかし、外観、内装ともに焼鳥の老舗を思わせる演出が施されています。入る瞬間から美味しいハズとの先入観を作り出す。そして、実際にも美味しい。岩田浩社長も頻繁に焼鳥を焼いています。焼鳥道を究めようとしている姿勢が伝わります。30~40代の男女を中心に賑わっていました。
 
 札幌のラーメン店はベタベタ、ギトギトな内外装はありません。老舗蕎麦店のような無駄をそぎ落としたスッキリしたデザインで清潔感があります。ラーメン道をストイックに極めた感じです。また、スナックやキャバクラの看板には選りすぐりの可愛い女性が微笑んでいます。ここにも女性を極めた感があります。道を究めることは重要ですが、それを感じさせる演出も実は重要。

 酒は外食の目的ではなくなったと言いましたが、酒道を極めたオーセンティックバーや日本酒専門店は着実に常連客を集めています。極めることと、それを極めたことを示す演出が重要です。

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