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取材・執筆 : 安田正明 2013年3月31日執筆
社団法人日本馬肉協会が日本初の馬肉専門書籍「馬肉新書」の出版を記念して、4月17日にパーティーを開催します。馬肉は牛・豚・鶏より、低カロリー、低脂肪、低コレステロール、低飽和脂肪酸、高たんぱく質として今人気の食肉です。馬肉専門店は僅かですが、馬肉の扱いを謳う居酒屋は着実に増えています。
出版記念パーティーの会場は、「R関東」でよく使わせていただいている銀座2丁目の「バグースプレイス」。馬肉料理各種とアルコールのマリアージュを提案してくれます。馬肉に興味のある方は是非、参加下さい。どなたも参加できます。
馬は犬と同じく人間と近い存在であり、馬肉を食べることに抵抗感のある人々が世界的に多い。食べるのはフランス語圏くらいで、米国や英国ではあまり好まれないようです。日本では、江戸時代から家畜としての馬を食べる習慣があったといいます。
日本では昨年、牛の生ユッケや生レバーが禁止されたこともあり、それに代わる食材として、馬刺が脚光を浴びています。小ポーションの生馬肉が流通されており大手居酒屋チェーンでも扱われています。
ところが今年3月、石川県の焼肉店で馬肉ユッケを食べたお客様5名がO157 による食中毒となった事件が起きました。牛生ユッケによる食中毒で死者を出した焼肉えびすも石川県なので、大きな注目を集めました。販売したのは長野県の馬肉専門加工会社。加熱用の馬肉を生食用と偽って出荷。まさに、焼肉えびす事件と同様の原因でした。
欧州でも、ハンバーガーや、冷凍パスタなどに牛肉と表示していながら、実は馬肉が混入していたことで、今年2月に大問題となりました。日本で馬肉の人気が高まっていますが、マイナス情報が上がってきました。
日本では馬肉の生産者も僅か10数社で、牛肉のような馬肉に対する品質評価基準はありません。また、衛生についても一定の基準を持って教育する機関もありません。それを解決しようとして設立されたのが、日本馬肉協会です。
ジンギスカンブームの寿命は短かったです。しかし、輸入に頼っていた羊肉と異なり、馬肉は加工肉の輸入だけでなく、カナダ等からの輸入馬を国内で肥育、そして純粋な日本産馬の3種のルートが既に出来上がっています。牛や豚と同様です。つまりは日本人の好みに合わせて飼育することが出来るのです。
「人気の馬肉、食べにいってみようか」と消費者が外食に向かう動機となる馬肉。ブームではなく、息の長いトレンド、そして定番となる要素を持っています。
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