世界150ヶ国以上で愛飲されるドラフトギネス。日本ではパブやバーなどを中心に飲まれているイメージだが、昨年9月から提供開始された世界初モバイルサージャーの登場によって状況が変わりつつあるようだ。名古屋・大阪・東京と各地域のモバイルサージャーを使用されている繁盛店の方への取材を通し3回に分けて実態をレポート。今回は、名古屋編の第1回目。

　モバイルサージャーは、ドラフトギネスをサージング（泡立ち）させるサージャーを可動式にしたもの。詳しくは、以前取材記事の関連記事に掲載。

COCON名駅店

愛知県名古屋市中村区名駅3-26-5

TEL：052-588-5566

サージングしているドラフトギネス、生ビールも注ぎ、泡立ちの違いを説明する。

カウンターの上にライトをつけて置くことで、周りのお客様の目を引いている。

まぐろ食堂まりん　大須店

愛知県名古屋市中区大須4-10-78　オクダビル1F

TEL：052-252-7774

　一流の本まぐろを居酒屋でも気軽に食べてもらいたいとの思いで前田大将が作られたお店が「まぐろ食堂まりん」。前田大将は、三重県桑名郡長島町にあるホテル花水木で勤務されていた経験を活かし、リーズナブルに本まぐろを仕入れることに成功されている。300円のお通しに、大トロあぶり焼きを提供されたり、生中580円に対して2杯分の生大を680円で提供されたりと、とにかくリーズナブルにお客様に楽しんでもらおうと様々な工夫がこらされている店舗だ。

様々な使い方が出来て人気の個室

　当店では、モバイルサージャーの取扱いを始めてからドラフトギネスが、アルコール類のオーダーの中で2番目になっているそうだ。特に、「カロリーが低く、飲み口が良いので女性にも人気です。今まで注文されるのは650円の小生でしたが、ドラフトギネスに変わったので、売り上げとしても大変貢献してもらっています。」と山口店長からは喜びの声が聞かれた。また、スタッフの方が「お客様、ボタンを押してください。」と案内することで、毎オーダーイベントのようになり、既にサージングを体験済みのお客様は、「これ面白いんだよ。」と友人に自慢する姿も見られるとのことだ。

山口店長もメニュー上でドラフトギネスをお勧めしている。

　今回取材させていただいた3店舗は共通して、ドラフトギネスをお客様にお勧めし、モバイルサージャーをお客様の目の前で使用し、泡立てていた（サージングを行っていた）。それがオーダーされたお客様以外の方、その他テーブルの方の興味を引き、オーダーの連鎖反応やお客様との会話のきっかけになっているようだ。味覚の面でも、名古屋地区はひつまぶしや味噌煮込みに代表されるような独特な食文化があり、濃い味付けも特徴的だ。ドラフトギネスには、ビールの黒色と同じ色の食べ物やソースにも良くあうという声もきかれ、名古屋の食文化にあっているように思われる。実際、読者の方もドラフトギネスとあう料理で連想するのはフィッシュ＆チップスなどの塩気のある濃い味付けの料理ではないだろうか？今回取材でわかったことは、名古屋地域限定の反応なのか？東京・大阪地区も取材したレポートを第2・3段として今後掲載していく。