フードリンクレポート
<サポーターレポート>
勤勉なネパール人、派遣します!
株式会社ビリー・バルゥーズ・ジャパン

東京・大井町のエスニック・アジアン料理で働く、ポカラ氏
・「ナマステ」の国、ネパール
「ナマステ」とは「今日は」「おはよう」などどんな時にも使えるネパールの挨拶だ。両手を合わせて合掌しお辞儀をする。「ナマス」は帰依、敬礼、感謝という意味。そして「テ」はあなたという意味。すなわち、あなたに帰依します、あなたを拠り所とします。全てのことに感謝し畏敬の念をもって接していることを象徴している。この考え方がネパール人の根っこにある。
ネパールにはカースト制度が残っており、生まれた家系の職業を継いでいる。医者は代々医者であるし、警察官は代々警察官ということ。その中に、サービス業に代々就いている家系がある。現在はホテルや飲食店で働いたり経営したりしている層だ。
ビリー・バルゥーズ・ジャパンがネパールから招聘し雇用しているのが、ナマステの精神を持ち、しかもサービス業に代々就いているカーストの方々。
同社社長の高野行男氏はネパールとの縁が深い。かつて、ボクシングのプロモーターをしていた高野氏はネパール・ボクシング協会を設立した。そしてネパールでボクシングの普及活動を行っていた。国王の前で天覧試合も主催するなど、ネパール人の間では有名な日本人。だから、優秀なネパール人を発掘できる。

高野行男氏(株式会社ビリー・バルゥーズ・ジャパン 代表取締役
しかも、同社は都内でビアバー5店舗を展開しており、その店舗で約20年間に渡り、70人以上のネパール人スタッフを雇用してきた。その経験を生かして、ネパール人が日本で活躍できる場を広げて、ネパールに豊かな国になって欲しいと始めた。
ビリー・バルゥーズ・ジャパンはネパールの複数の日本語学校と契約しており、その中から日本で働きたい人にまずはレジメを送ってもらい審査。同社の社員として雇用し、日本政府から正式な労働ビザを発給してもらい、厚生年金、雇用保険も払う。そんな彼らを飲食店に派遣する。日常会話レベルの日本語は話せる。
・「日本人より出来るかもしれない」
現在、ネパール人のセラチャン・アショク氏に調理師として働いてもらっている「ゴーゴーカレー御徒町店」FCオーナーの長崎雄三氏に聞いた。
「働いてもらって2ヶ月になります。遅刻は1日もなく、とても真面目です。危機感があるのかも知れませんが、よく働いてくれます。日本語も問題なく、仕事は日本人よりよく出来るかもしれない」
アショク氏も安心して働いている。「ビリー・バルゥーズ・ジャパンの派遣社員の待遇は日本人と同じく社会保険もあり、けがをしても保険に入っているので安心です。ゴーゴーカレーのスタッフはとても親切で、何かあればビリー・バルゥーズ・ジャパンが相談を聞いてくれる。一生懸命働いてお金を貯めて日本でネパール料理の専門店を働きたいです」

「ゴーゴーカレー」で働くアショク氏
ネパール人の給料は時給1000円から。それに厚生年金保険料、雇用保険料そして、ビリー・バルゥーズ・ジャパンのマージン20%が加算され、雇用主が払うのは時給換算で1300円から。
職種は、ホールスタッフ、調理師、マネージャー。
日本で労働ビザを取得するためには、専門的な職業経験が必要。そして、海外に出るためには日本円で約300万円の預金残高も必要だという。ネパールの価値で考えると相当な金額であり、親戚などからかき集めて作る。それだけ、余裕のある家庭で育ち、しかも親戚から期待されて日本に送り出される。能力と意欲の高い方々と言える。
外国人の力を借りなければ回らない日本の外食産業。息長く安心して働いてもらうためには、待遇にも配慮してあげたい。
東京都新宿区高田馬場1-17-9
電話03-3200-6400 ファックス03-3232-5438
【取材・執筆】 安田 正明(やすだ まさあき) 2008年6月16日取材

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