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取材・執筆 : 西尾明彦 2017年2月2日
「丸万寿司」「回転すし 日本一」「串かつ 串やき 五菜」「牡蠣とワイン立喰い すしまる」と4業態・11店舗を展開する株式会社フジオカンパニー(大阪市北区 代表取締役 藤尾正治氏)の最新店が大阪・なんばに登場、さっそく話題を集めている。同業態は、梅田店に次いで2店舗目となる。
寿司2貫100円~、シェル牡蠣1個200円~、ワイン500円と立ち食いならではのリーズナブル。
シェル牡蠣と寿司をリーズナブルなワインと楽しめて、スタンディングスタイルというユニークな業態で、梅田店は徐々に注目を集め、取材を受けるごとに反響を呼び、人気店となっていった。
目玉料理の生の「シェル牡蠣」は1個200円から、5種類の食べ方で。右から「岩塩スタイル」、タバスコを振りかけた「アメリカンスタイル」(各200円)、アイラ島産のシングルモルトウイスキー・ボウモア12年を振りかけた「スコットランドスタイル」(300円)。
定番寿司は2貫100円から約30種類。それに加えて旬の寿司がシーズンごとに約15種類揃う。
左から「まぐろ」「サーモン」(各2貫200円)旬の寿司から「ボタン海老」と「たら白子」(各2貫400円)、「ウナギ」(2貫400円)
アルコールは350円から。グラスワインは7種類オール500円。写真は「セニョリオ・デ・オルガス 白」(ポルトガル)
「業態を作り上げるにあたって、かなり作り込みました」と店長の影山享宏氏。
「美味しい寿司を食べたいけれど、寿司屋のカウンター席で、板前に注文するのが苦手な方が、若い人を中心に結構おられます。そういう方は回転寿司に行きますが、回転寿司は嫌という方も。本当はきちんとした寿司屋さんに行きたい、そういう方に来ていただきたくて作り込みました」と、カウンター内からお客様の様子を観察して、見えないニーズに応えた業態。
食べたい寿司の札をカウンター上のボックスに入れると、すぐに職人が握ってくれる。会計は札を自動で読み取り、スムーズに行える。
値段ごとに色分けされた札を使った独自の注文システムにより、声をかけることなく、寿司職人が握り、手元に運ばれる。すべてをシステム化するのではなく、ドリンクのオーダーや、シェル牡蠣の食べ方など、人のやりとりによる温もりも残した。
厨房を挟んで、両側にI字型のカウンターが並ぶ。スタンディング業態ゆえ、素早く提供することも重要。
システム化と、人を介したサービスの絶妙なバランスは、カウンター寿司と回転寿司と両方の業態を持つ同社ならでは。
牡蠣の殻で魚をかたどったオブジェが印象的なファサード。四つ橋線なんば駅からすぐ、なんばウォーク1番街北通り沿い。
スタンディングスタイルということもあり、サッと食べてサッと帰る方が多いと想定していたが、意外と本格的に食事利用の方も多く、客単価は2000円。立ち飲み店も多いエリアゆえか、立ち飲みメインの酔客も多い。回らない寿司店ビギナー、立ち食い店&立ち飲み店ビギナーを呼び寄せている、
客層は老若男女幅広く、外国人客は3割程度。直感的に分かる注文システムは、外国人客にも好評という。
店長の影山享宏氏。
「一日中人通りが絶えない梅田店と違って、ランチタイム後は人通りが減る時間があったのは意外でした」と、それ以外はほぼ想定通りという立ち上がり。
梅田、なんばと、大阪の2大繁華街で人気となった同店。お客様の懐に優しく、完成度の高い業態は、次にどの街に登場しても不思議ではない。近い将来、全国的な人気店となりそうだ。
■株式会社フジオカンパニー
住所:大阪府大阪市北区西天満5丁目8番8号 VEGA Ⅵ 高橋ビル別館5F
TEL. 06-6364-0226
■牡蠣とワイン立喰い すしまる なんばウォーク店
住所:大阪府大阪市中央区難波2 なんばウォーク1番街北通り
TEL.06-6213-3330
営業時間 11:00~22:00(LO.21:30)
定休日:不定休
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