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お店を知る

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2016年12月19日(月)10:47

サバー初のFCは米卸・神明初の直営店となる「SABAR+ 上野マルイ店」(東京・上野/とろさば定食専門店)

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取材・執筆 : 中山秀明 2017年12月19日

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 とろさば専門店として国内外で人気を博す株式会社鯖や(大阪府豊中市 代表取締役:右田孝宣氏)のSABARが、また一歩躍進を遂げた。コメ卸の最大手である株式会社神明(兵庫県神戸市 代表取締役藤尾益雄氏)と業務提携し、神明初の直営外食店舗であり、SABAR初のFC店舗となる「SABAR+(サバープラス) 上野マルイ店」を、12月9日(金)にオープンしたのである。

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手前は入りやすいオープンな飲食スペースで、弁当などを手早く買うこともできる。奥はカウンターとテーブルを擁したスペースになっており、全19席。

 業態は、サバ料理の新たな定食屋というスタイルで、同日「上野マルイ」内に開業した10の飲食店からなる「フードセレクト」のひとつだ。主力となるのは、神明自慢のブランド米と脂の乗ったサバによる定食と弁当。特にコメはおいしさと高栄養を兼備した玄米食専用の巨大胚芽米(胚芽の大きさが通常の玄米の約3倍あり、血流の改善によいといわれるGABAやビタミンEが、コシヒカリ等の玄米と比べて多く含まれている)「金のいぶき」と、宮城県産ひとめぼれをブレンドした「ぷちぷち玄米とごはん」という商品。栄養価の高いコメとサバは、味のペアリングも相まって最高の食べ合わせといえよう。

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地下1階のフードコートは、「SABAR+(サバープラス) 上野マルイ店」を含め全10店。海鮮丼の「海とぼんた」、カスタムピッツァの「PIZAPPY」、カップケーキの「モナークオブロンドン」など、多彩なジャンルが顔をそろえている。

 ところで、なぜ神明は鯖やと手を組んだのか。それには、コメ業界で深刻化する国内の消費減に対する危機感が背景にある。日本人1人あたりの年間消費量は、1962年に118.3kgだったのに対し、2015年は54.6kg(出典:農林水産省 食料需給表)と半分以下。そこで、「米のプロがこだわって炊いたご飯を直接届ける」という新たな価値観を、BtoCでダイレクトに発信する場として神明は初の直営外食店舗を出店するに至ったのだ。

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神明の藤尾社長(左)。「今まではスーパーや外食に卸すことが私たちの仕事の中心でした。でも、さらにおいしく健康を提案し、お客様に味わっていただくことも大切だと考えております。今後もコメの消費拡大のために、できる施策を打っていきたいですね」と意気込みを語る。

 鯖やの右田社長も、「コメはサバの最良のパートナーです!」と断言。他社とのコラボレーションに積極的な同社であるが、今回の取り組みは2016年夏ごろからスタートした。最初の提案後すぐに意気投合し、今回の実現に至ったという。コメとのタッグということでメインはランチ帯となり、そのため昼の需要が大きい上野という地を選んだ。メニューも紹介していこう。

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「鯖塩焼き定食」(990円)。とろさばのおいしさをシンプルかつダイレクトに楽しめる看板メニューだ。なお定食は全品ご飯おかわりし放題で、サバのダシをかけてお茶漬けとして楽しむこともできる。

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SABARで高い人気を誇る「鯖漬け丼定食」(930円)。職人仕込みの「とろさばの漬け」はご飯がよく進む。

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「金の鯖定食」(990円)。特製のタレで煮付けにしたサバは、日本人の琴線に触れること間違いなしのおいしさだ。

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「鯖カツ丼定食」(950円)。ソースかつ丼をとろさばで表現した技ありの逸品。ソースがまんべんなく染み込んで抜群においしい。

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弁当は写真の「鯖煮付け弁当」(680円)と、「鯖カツ弁当」(680円)の2種。おかずのみの単品も各480円で用意される一方で、ご飯のみの「金のいぶき(水飯米)」(200円)や、鯖や名物の各種サバ寿司もある。

 なお店頭では「ぷちぷち玄米とごはん」を販売。これは「金のいぶき」を白米とブレンドした神明の商品であるが、6次産業化の一環として個人消費を狙ったもので、農業従事者をはじめとした「金のいぶき」の産地である東北の地域活性化に貢献する目的もある。

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左が「ぷちぷち玄米とごはん」(1280円/1.8kg)。右は「金のいぶき(水飯米)」(200円)である。

 初のFCということで右田社長に話を聞くと「1号店目としては非常に理想的。なお『SABAR+』のプラスというのは文字通りサバに新たな価値を加えたブランドということです。自慢のとろさばの魅力をさらに広めていくために、たとえば日本酒や野菜など、これからも積極的に他業種の企業様と創造的な関係を生み出していきたいです」と夢を語る。

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右田孝宣氏社長。実は時を同じくして12月9日にグランドオープンした「イオンモール長久手」内に、累計14店舗目となる「SABARイオンモール長久手店」を出店。こちらは直営となり、東海地区初の店舗でもある。

 2016年は、同社にとってトピックの多い1年だった。JR西日本との事業提携、飲食専門のビル「GEMS大門」への出店、ビアガーデンの挑戦、そして海外1号店となるシンガポールへの出店など多岐にわたる。もちろん今回の初FCも大きな一歩であるが、右田社長に聞くと2017年は「SABAR+」にもより力を入れる予定で、すでに次の一手を構想中だという。来年はどんな驚きの展開をみせてくれるのか、大いに期待したい。

■SABAR+ 上野マルイ店
住所:東京都台東区上野6-15-1 上野マルイ地下1階(フードコート内)
TEL. 045-412-1473
営業時間:11:00~21:00
定休日:上野マルイに準ずる
http://sabar38.com/

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