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お店を知る

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2016年10月05日(水)16:16

NY流パンケーキを楽しめるドリームオンカンパニーのカフェが系列店をオープン。「エスプレッソDワークス渋谷」(東京・渋谷/NYスタイルカフェ)

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取材・執筆 : 中山秀明 2016年10月3日

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 愛知・一宮を拠点に和洋多ジャンルの業態を展開し、2012年に東京進出したDREAM ON COMPANY(代表取締役・赤塚元気氏)。レストランは現在愛知に7店舗、東京に5店舗を構えるが、その最新店となるのは「Espresso D Works SHIBUYA(エスプレッソ ディー ワークス シブヤ)/以下EDW」で、オープンは9月11日(日)だ。超人気店をいくつも手掛ける同社の展望はいかに。店の紹介に、赤塚社長のインタビューも交えてレポートしよう。

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渋谷店の名物のひとつが、ニューヨーカーに人気のドイツ式パンケーキ「ダッチベイビー」である。写真は「クリームチーズと生ハムのダッチベイビーパンケーキ」(1480円)。

 まずは経緯から。東京進出は2012年で、1号店となったイタリアン食堂&ワインバル「渋谷道玄坂DRAEMON(ドラエモン/今年若干移転し『渋谷DRAEMON』に)」は瞬く間に予約困難な繁盛店へ。やがて2014年には「恵比寿ZEST」の跡地にNYスタイルのカフェ「Espresso D Works(エスプレッソ ディー ワークス)」と、トラットリア「Reggiano(レッジャーノ)」を同時オープンさせた。

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ドリンクのメインとなるエスプレッソベースのコーヒー類は、ニュージーランドの「オールプレス」の豆を採用。これは「株式会社キープ・ウィルダイニング」の保志真人社長の協力による部分もあり、バリスタの育成制度も取り入れた。ちなみに基本となる「Dワークスラテ」は580円。

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店内は木目調の素材をベースに、オールド風の洒落たファブリックや武骨なアイアンなどを配したNYのブルックリンを彷彿とさせる内装だ。ジーンズのパッチワークなど、カジュアルなデザインが地下のどんよりとした印象をかき消している。

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渋谷は全48席。なかには潜水艦をモチーフとした立体型の円形窓など赤塚氏のアイデアも随所に取り入れ、独特な隠れ家感が演出されている。

 そして今年は4月6日に新しくメキシカンバル「DRAEMON PANCHOS(ドラエモン パンチョス)」を渋谷にオープン。出店攻勢が強まっているように思えるが、この背景はいかに。また業態としては恵比寿のEDWに続く形となるが、この理由はEDWが好調だからであろうか。

 「自分としてはコツコツやるタイプだと思っているので、確かに今年の展開は速めですね。常に全力投球ですが、特に意識して急いでいるつもりはありません。ただ、渋谷は大学時代によく通っていたので地理的にも詳しく、東京進出の際はここを拠点にしようと思っていました。カフェの1号店が恵比寿になったのは、最初渋谷でカフェというイメージがあまりなかったからなのですが、恵比寿は渋谷に近いですし、ブランディングという意味でも正解でしたね。

 居酒屋に比べてカフェは採用や教育といった面でも運営しやすいので、この物件はEDWにしようと思ったんです。より基盤が固まれば、いよいよ僕らの真骨頂である居酒屋で勝負したいですけどね」(赤塚氏)

 EDWの特長は、NY現地のカフェの要素が色濃く反映されていること。先述のダッチベイビーや内装など、すべては赤塚氏自身が現地で体験した味や雰囲気がベースとなっている。それは他の業態でも同じで、ドラエモン パンチョスも、実際にメキシコや米国南部のTEX-MEXレストランでの実体験が店づくりのもとになっているのだ。

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「フライドチキンワッフル」(980円)。渋谷だけのメニューで、サクサクに焼かれたワッフルの上にフライドチキンがどっしりと乗っている。上から好みでメイプルシロップをかけて味わうのだが、これが予想を超えるおいしさ。サイズも大き目で、シェアして食べるのにぴったりだ。

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土日は写真のようなエッグベネディクトや、パンケーキが好評。特に日祝は朝9:30からオープンしているということで、モーニング系メニューの人気が高い。

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場所は渋谷駅から徒歩2分程度の好立地。向かいには若者ファッションの聖地である「SHIBUYA109」があり、その来客である女子もよく訪れる。また、店舗スタッフが休憩時間に遅めの昼食をとることが頻繁にあり、そのためランチタイムは15時まで。カフェメニューも17時まで楽しめ、それ以降はディナーとなりタパスやフライなどのおつまみ系メニューが多くなる。

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ダッチベイビーは「クリームチーズと生ハム~」のような食事系のほか、もちろんスイーツ系のタイプもある。写真は「レモンシュガーのダッチベイビーパンケーキ」(1280円)。また一般的なパンケーキもあり、そのなかでは「キャラメルナッツパンケーキ」(1380円)が人気だ。

 基本的なコンセプトは恵比寿も渋谷も一緒だが、異なる部分もある。そのひとつは客層の違いからなるメニューの変更であり、また厨房の設備によっても同様である。だが、カフェは居酒屋よりも生鮮物の扱いが少なくて済み、高度な調理技術を必要としないのでオぺレーションは比較的に容易。メニュー構成も、居酒屋ほどハードルが高くないといったメリットがあると赤塚氏は語る。

 「恵比寿はレストランを併設しているので、ピッツァやその他のフードも充実しています。渋谷はそうではないですが、若いお客様の趣向に合わせたり、モーニングを意識した構成にしていますね。もともとカフェ業態は僕的な新しい挑戦であり、若年層の酒離れをはじめとする今後の外食シーンを見据えた施策ですが、特に人材面のメリットは大きいですね。やはり求人難の居酒屋に比較すると、より興味を持ってもらえると感じています」(赤塚氏)

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DREAM ON COMPANYの赤塚元気代表。明治大学在学中に下北沢の「汁べゑ」でアルバイトをしたのが外食ラバーズへの入口であり、東京進出のきっかけでもある。

 同社の「寅"衛門」ブランドは、人間力あふれる現場スタッフの活気や士気の高さが魅力のひとつだ。先述したように調理技術も求められる故、それを一つひとつ生み出し育てていくのは、確かに時間がかかるであろう。そこにあってカフェであれば、まだ幾分かはたやすい。実は同じ渋谷で2017年の4月に新しいテナントビルが「東急ハンズ渋谷店」周辺にでき、物件が決まっているというが、業態をどうするかは模索中だという。「東京オリンピックやインバウンドとかはあまり意識してないんですけど、やはり渋谷には想い入れがあるのでこれからも積極的に計画していきたいですね」と赤塚氏。次なる展開からも目が離せない。

■ESPRESSO D WORKS 渋谷
住所:東京都渋谷区宇田川町26-5 育真ビルB1
TEL.03-6712-7844
営業時間:11:30~24:00、日祝9:30~22:00
定休日:なし
http://www.draemon.net/

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