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お店を知る

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2016年7月21日(木)15:38

珍しい沖縄鮮魚と日本酒飲み放題でファンを開拓。「大衆魚酒場こばやし」(大阪・江坂/沖縄鮮魚居酒屋)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2016年7月21日

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 沖縄直送の珍しい鮮魚と20種類以上の日本酒が目玉の「大衆魚酒場こばやし」が7月1日、大阪江坂にオープンした。多くの独立オーナーを輩出してきた株式会社ユウ・フード・サービスの独立支援制度による、9社目の社内独立によるもの。

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沖縄直送の珍しい鮮魚が日々約10種類。日本酒は20種類以上が揃う。

 「料理の修業は真剣にしてきましたが、将来独立できたら良いな、くらいの気持ちでした。5月末に谷社長に「やりませんか?」と声をかけてもらった時は1週間悩みましたが、せっかくのチャンスだからやることにしました」と、独立支援制度により株式会社ユウ・フード・サービスから独立、株式会社Y&Kobaフードサービス代表取締役となった小林茂樹氏。

 そこから、社員として通常通り働きながら、業態やメニューを考え準備を進め、約1ヵ月でオープンを迎えた。

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掘りごたつのカウンターに囲まれたオープンキッチン。店内の造作はほとんどが前店のまま。投資を抑えてローリスクで出店できる。

 「料理人一筋19年。創作和食をベースに、和食、洋食、中華料理と一通りできますが、ずっと専門でやっている方には敵いません。でも、できることが多いので、居酒屋をやるなら勝てるんです。江坂は客層が幅広くて、若い人から年配の方まで来られるので、引き出しが多いことが強みになります」。

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カウンターに立つ小林氏。ネタケースには沖縄直送の沖縄魚が約10種類並ぶ。

 「鮮魚と日本酒のお店をやりたかったんです。これだけ魚の種類が多い居酒屋はまずないと思います。季節の日本酒とともにアピールしていきたいですね。先日も10名以上で来られた方が、いろいろな日本酒に挑戦して楽しんでおられました。クチコミで広まって、日本酒ファンが集まるお店になればと思います」。

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沖縄直送の珍しい魚種が入った「鮮魚お造り盛り合わせ」7種盛り1人前1000円。5種盛りは1人前500円。

 「たいへんな部分もありますが、本当に充実しています。お客様に楽しんでいただき、僕自身楽しめるお店にしていきたいですね」と、自分の会社、店舗を持った喜びを語ってくれた。

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日本酒ファンにアピールするために、日本酒15種類飲み放題が1480円。界隈最多&最安価格。

 「小林さんは本当に真面目で一所懸命。それが良いんです。江坂は飲食店も多いですが、オフィスや住人が多く、パイが大きい面白いエリア。流行ると思います」と、グループ本体である株式会社ユウ・フード・サービスの代表取締役、谷祐一郎氏も太鼓判を押す。

 小林氏がやりたい鮮魚と日本酒の業態を、谷氏と相談するなかで、食べたことがないものを提供しようと、沖縄直送の鮮魚を扱う業態にブラッシュアップ。比較的有名なグルクン以外にも、イラブチャー、アカジンミーバイ、マチダカーなど、日替わりで珍しい魚種が揃う。

 オープンから10日少々、認知度はまだこれからというが、お客様の反応がすごく良く、リピート率の高さにつながっている。

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江坂駅から直結の商業ビル内立地。エントランスには、谷氏の手書きによるお品書き、こだわりが並ぶ。

 独立支援制度を始めて9年、小林氏の社内独立は9社目。グループ31店舗中15店舗と、約半数が社内独立によるもの。

 「店舗数を増やすと、中には閉店する店も出てきました。こんな大変な思いをしてまで、拡大する意味があるのかなと...。ここ1年くらいで、経営に対する考え方が変わってきました。今後は直営より、独立支援制度を中心に、年に4、5店舗を出店していきたいですね」。

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パーテーションを外せば、最大20名近く収容できる大テーブルの宴会スペースになる。

 独立希望者は多いが、まずは社内で結果を出してから。

 「小林さんは一生懸命頑張ってくれていました。誰に店を任せるかで売り上げが1~2割変わります。1年で考えると大きいですよ。その分、給料に還元できれば良いのですが、社員だとなかなか難しい。会社と社員がwin-winの制度になるように考えた結果が、独立支援制度です」。

 人が成長しないと、会社も伸びないというのが谷氏の持論。

 「サラリーマン店長だと、言われたことをやるだけの人もいます。この売り上げどうなん?とか、言いたくないんですよ。独立支援制度でオーナーになった人は、結果を出すために、自分で考えて行動します。本気度、行動量が違います」。

「社内独立オーナーの平均年収は544万円。サラリーマン店長には難しいですが、この金額なら、結婚して子どもを育てて、老後の備えも可能です。本人の本気度、やる気を全開で引き出し結果と報酬を連動させている制度です」。

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すだれで仕切られた半個室も、つなげれば30名まで対応できる。

 「昨年独立した西浦の『日本酒酒場 立呑み 仁』のように、売り上げが爆発する店舗も出てきました。まだ20代で貯金もなかったけれど、独立支援制度で自分のお店を持って1年。大阪福島エリアで一番日本酒を売るお店になりました。今月2号店を出すのに、もう3号店の話をしています(笑)。生き生きしていますよ」。

 「これがあるから、やっていく価値がありますね。一生懸命にやっている人が好きなんです。楽しく働いている姿を見ると嬉しいし、応援したくもなりますよ」。

 ローリスクで成功する確率を上げる独立支援制度を利用して独立を果たした小林氏。沖縄鮮魚と日本酒を武器に「大衆魚酒場 こばやし」が人気店となるのも早そうだ。

■株式会社Y&Kobaフードサービス
住所:大阪府吹田市豊津町9-15 日本興業ビル3F
TEL.06-6310-6005
http://yuufood.co.jp/

■大衆魚酒場こばやし
住所:大阪府吹田市豊津町9-15 日本興業ビル3F
TEL.06-6310-6005
営業時間:17:00~24:00(L.O.23:30、ドリンクL.O.23:30)
不定休

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