スマートフォン版のフードリンクニュースを見る

RSSフィード

お店を知る

お店を知る

2016年4月07日(木)17:56

サバブームの牽引役がショッピングモールで食堂業態!「SABAR京都桂川イオンモール店」(京都・桂川/とろさば料理専門店)

記事への評価

  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
0.0

取材・執筆 : 西尾明彦 2016年4月7日

キーワード :     

 大阪・東京・京都・神戸と10店舗を展開する人気のとろさば料理専門店「SABAR(サバー)」が、ショッピングモールのフードコートへの進出を果たした。2月15日オープンの「SABAR京都桂川イオンモール店」は、今後のFC展開を想定した、メニューを絞った食堂業態。

sabar11.png
1番人気は魚体700グラム超のメガとろさばの「とろさば塩焼き定食」(1000円)ご飯、せんべい汁、小鉢付き。

 「アッパーなフードコートにハマるんじゃないかと思いました」と、手ごたえを語る"サバ博士"こと株式会社SABAR 代表取締役 右田孝宣氏。

 「ステーキや寿司、中華料理がある中に、サバ料理がある。フードコート全体を一つのレストランだと考えると、単一業態であることが強みになります。たとえば、お父さんがステーキ、お母さんがとろさば漬け丼、息子がラーメン、娘がパスタを食べるといったイメージです」。
saba12.png
イオンモール京都桂川は2014年10月オープン。イオンモールの中でも京都府最大規模店。フードコートのみで19店、他にレストラン街、食品街と40店舗以上の飲食店が入居している。

 「SABAR京都桂川イオンモール店」はレストラン業態ではなく、定食業態。メニューは5種類の丼と3種類の定食、京都桂川店限定メニューの和風フィッシュ&チップス。

saba13.png
せんべい汁・小鉢付きの「とろさば重定食」。(松 とろさば2枚・1880円)、(竹 とろさば1.5枚・1380円)、(梅 とろさば1枚・880円)。

saba14.png
2番人気の「とろさば漬け丼」。丼はせんべい汁・小鉢付きで880円、単品780円。

saba15.png
博多の郷土料理をアレンジした「とろさば ごまさば丼」。

saba16.png
自家製ユッケジャンのピリ辛風味「とろさばユッケ丼」。

saba17.png
京都桂川店限定メニュー、和風タルタルソースの「和風フィッシュ&チップス」(780円)

 「今はまだ未完成です。30種類の日替わり丼を開発中で、週替わり丼や、釜飯ご飯を投入する予定です」。

 「『SABAR』は、レストラン業態が38店舗、食堂業態は138店舗を目指します。完全に別のものとしてすみ分けます。レストラン業態は、常に新しいことを発信していくメディア。だから直営にこだわります。食堂業態はフードコートなど、今後FC展開予定です」。

 今後は直営2~3店舗に加えて、FC15店舗の出店を予定している。

 「今年のテーマはコラボレーション。2月にJR西日本と業務提携を締結したのに続いて、近々、大きな業務提携の話があります。両社にとって、大きいシナジー効果が期待できるものです」。

 「サバの未来を変えたいんです。弊社のミッションは、"サバのある生活"。今までサバがなかったマーケットにサバ料理を提案します。たとえばコンビニにサバ弁当やサバおにぎりが進出したら、それだけで数百億円規模のマーケットを新たに作ることができます」。

saba18.png
割烹の厨房をイメージした、瀟洒な和の雰囲気。10坪で700万円を売り上げる。

 「アジアのマーケットへの布石として、7月には直営でシンガポールに『SABAR』を出店します。陸上養殖サバの「お嬢サバ」を、将来メイドインジャパンの高級ブランドとして海外に展開したい。そのルートを作るためのアジアのアンテナショップでもあります」。

saba19.png
「SABAR」食堂業態は、サバが38の数字ではなく、三八の漢字表記。

 そして、飲食店のクラウドファンディング活用の先駆けとして、新しい可能性を追求する。

 「ファンドを活用して、漁業に進出します。サバ漁業権を持っている漁船の買い取りを目指します。サバ漁業の漁師は高齢化が進み、後継者不足で困っています。私たちは、失われていくサバ漁業を守りたいんです」。

 目標金額は1億円。ミュージックセキュリティーズのセキュリテにて、5月ファンド開始予定という。そして、その先には。

 「サバの可能性にチャレンジするためにも、2019年4月のIPO(株式上場)を目指します」。

saba110.png
フードコート入り口すぐの好立地(写真左)。
 
 「昨年1年間で870以上のメディア媒体に取り上げられました。それは、無理をしてでも2年で10店舗まで増やしたスピード感があってのことだと思います。もし1、2店舗なら、マネされて終わっていたでしょう。相手が大企業でも、サバマーケットなら、絶対的なデータで負けません。ビジネスチャンスがあると感じてもらえたら、対等にビジネスができるようになります」。

 「サバブームを起こして、ブームが去った後に何を残すか。自社の売り上げよりも、サバ全体のマーケットを大きくしたい。それは自分たちにしかできないこと。使命感を持って取り組んでいます」。

saba111.png
シズル感ある料理写真を全面に。看板を見て立ち止まるお客様も多い。

 目指すはサバの総合商社。外食部門の「SABAR」と、物販・卸売部門の「鯖や」を軸に、非魚部門として、「地域創生 産学金連携さばプロジェクト」による、サバ由来の成分を使ったヘルスケアやサプリメントも発売を予定している。

 更には、鯖ダイエットプログラムの健康事業や、「SABAR」のレシピを収録したレシピ本と、可能性は広がるばかり。「SABAR」がイオンモールに進出した今、全国でその姿を見かけるようになるのに、時間はかからなさそうだ。

■株式会社SABAR
住所:大阪府豊中市庄内栄町4-21-40
TEL. 06-6335-2204

■SABAR京都桂川イオンモール店
住所:京都府京都市南区久世高田町376-1 イオンモール京都桂川 3Fフードコート内
TEL. 075-924-6638

ここから先は「プレミアム会員」の方のみ、御覧いただけます。
会員の方はログインページへお進みください。

読者の感想

興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

この記事をどう思いますか?(★をクリックして送信ボタンを押してください)

興味深い
役に立つ
送信する
誰かに教えたい
  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

( 興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

Page Top