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お店を知る

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2015年8月31日(月)14:05

手づかみでシーフードを食べる人気店が関西初出店。「ダンシングクラブ大阪」(大阪・梅田/シーフードレストラン)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2015年8月31日

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 食器を使わずに、シーフード料理を手づかみで豪快に食べるシンガポール発のレストラン「DANCING CRAB (ダンシングクラブ)」が、東京に続いて関西初上陸。「ダンシングクラブ大阪」が8月6日にオープンした。同店を日本で展開するのは、株式会社ミールワークス(東京都港区 代表取締役:小島由夫氏)。

 「ダンシングクラブ」は2014年4月、シンガポールに1号店をオープン。経営母体は同国の大手レストラン企業「タンロックグループ」。同社とミールワークスは「Slappy Cakes(スラッピーケークス)」ではフランチャイジーとフランチャイザーの関係にある。ミールワークスの小島社長がシンガポールを訪問した際に、タンロック側から紹介されて「ダンシングクラブ」に行き、衝撃的な魅力に触れて、日本での展開を決めたという。

 手づかみでシーフードを食べるスタイルは、アメリカ南部・ルイジアナ州の伝統的な食文化。スパイスを使ったケイジャン料理の味付けとともに、近年は同じく海沿いのサンフランシスコやカリフォルニアなどのエリアにも広がっている。

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手づかみで食べるという、いけないことをしているような背徳感に、夢中になるという。手で食べる方がカニやエビの殻をむきやすいというメリットもある。

 昨年10月10日にオープンした日本初出店の新宿店は、飲食ビルのワンフロア145坪に140席の大型店。今やなかなか予約の取れない人気店だ。

 「エンタテインメント性にも注目していただいて、オープン前からWEBニュースなどで採り上げられました。テレビなどでも紹介していただき、オープンからたくさんのお客様に来ていただけました」。と、株式会社ミールワークス 企画マーケティング部広報担当の神事まゆみ氏。

 オープン景気から、年末の繁忙期、年明け後も順調で、当初目標の1.5倍くらいで推移しているという。

 「大阪はオープンから2週間ほどですが、ちょうどお盆シーズンということもあって、たくさんのお客様に来ていただいています。関西のお客様の方が、スタッフとの距離感が近く、率直な感想をいただくことも多いので、より盛り上がっていただいているかもしれませんね」。

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フロア中央には、汚れた手をいつでも洗えるように手洗い場がある。手洗いからドライまでハンズフリーで完結する、一体型のハンドドライヤーはダイソン製。

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実用的なだけでなく、デザイン性も高い。店内の雰囲気にマッチした舞台装置ともいえる。

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インパクトがある大阪店の外観。

 東京のオープン時は、初めてということもあり、手探り状態のなかでの、ゆるやかなスタートだった。2店舗目となる大阪は、確立したコンセプトをしっかり落とし込んでのスタート。最初からきちんと世界観を伝えられている。

 「お客様は雑誌やネット上の情報をもとに、『楽しいんだろうな』と予想して来店されます。来られての感想は、『楽しいだけでなく、美味しかった』と、言っていただけています」。

 エンタテインメント性、インパクトがあるので、マスコミなどで取り上げられる機会も多く、一見客は多い。そこからリピートしてもらえるかは、当初心配していたそうだが、杞憂に終わったようだ。

 「実際、『何回も来ているよ』というリピーターの方も多いですね。たとえば、最初は取引先に連れてこられたお客様が、次は同僚やお友達を連れて来られたり。何回も来店されている方には、どんどん別の方を連れて来ていただける方もいらっしゃいますね」。

 「新しく誰かを連れて来ると、驚いたり、喜んだり、『これはこうやって食べるんだよ』って説明できたりするのも良いのかもしれません。お誕生日をフロア全体でお祝いしているのですが、それを見て、今度は家族のお誕生日で利用しようとか」。

 自分が味わった驚きや感動を誰かに伝えたい、共有したくなるということは、SNS全盛の現代では、かなり重要なヒット要因となる。

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テーブルに敷かれた大きなペーパーが大きな皿替わり。コンボバッグは、ビニールバッグからテーブルに料理を広げるように、そのまま盛り付ける。奥の料理が冷製のシーフードプラッター、手前がクラブバッグ。

 看板料理は、ケイジャン料理をベースに、シンガポール経由でアジア流にアレンジされたソースで混ぜた、カニやエビ、などの魚介や野菜を手づかみで食べるシーフードバッグ。ベーシックな「コンボバッグ」(2~3人前・6500円)は、本日のカニ 400g、バナメイエビ、ムール貝、スルメイカ、イイダコ、ベーコン、ポテト、ニンジン、コーンと、同店を一通り楽しめる。

 「ライトクラブバッグ」(1~2人前・4500円)や贅沢志向の「プレミアムコンボバッグ」(2~3人前・8500円)などもあり、単品300円から具材の追加もできる。

 味付けは、3段階の辛さから選べるシグニチャー・ソース、ハーブバターソース、ブールブラン(ホワイトバター)ソース、期間限定のブラックペッパーソースの4種類のソースから。残ったソースに、シメで「パスタ」(500円)の追加も人気。

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もうひとつの看板料理が冷製の「シーフードプラッター」(2~3人前・3500円)。こちらも単品で注文もできる。

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サイドメニューから。カニ身たっぷりのカニコロッケ「クラブケーキ」(1個・800円)

 パーティーコースは4000円から。8名以上から飲み放題2000円も利用できる。ランチタイムはお1人様でもOK、「手づかみシーフード ランチコース」(2500円)。

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「クラシック シーザーサラダ」(900円)も、そのまま手づかみで。

 ドリンクは、リッキー、モヒートなどのオリジナルカクテルはジョッキ4杯分の特大グランデサイズもあり、アメリカンな雰囲気を盛り上げる。各種ハイボールに、ボトルワインも約20種類、2900円から。

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大阪店は90坪弱に110席。

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梅田の夜景が一望できる窓際の席。

 「次は博多や名古屋あたりに、新宿店のようなビルのワンフロアで出店できればと思っていますが、物件との出会い次第ですね。出店は元々物件との出会いで決めるので、出店計画も、特に定めていません」。

 ダンシングクラブは、エンタテインメント性を大事にした、コンセプチュアルな業態。仕事や日常を忘れるような、非日常的な、その世界観を完成するには、BGMの大きさや、スタッフがダンスできるような広さも必要という。

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スタッフによるダンスタイム。

 「お客様から教えられることはたくさんあります。たとえば、カニのカチューシャを貸し出すサービスは、シンガポールにはありませんでした。サラダもオープン当初は、ふつうにお皿に盛られて、フォークで食べるものでした。でも、お客様はカニなどをを手づかみで食べた後の手で、フォークを使うことを好まれず、サラダも手づかみで食べていたんです。お客様の反応を見て、サラダも紙で包んで提供するようになりました。これからも、お客様とともに進化していきます。プラスアルファを加えて、どんどん高めていきたいですね」。

 食器を使わず、テーブルに敷かれたペーパーに料理を盛られるインパクト抜群のビジュアルに、大音量のBGMに突然のダンスが行われる非日常空間。それでいて「食べると美味しい」という本質をきちんと押さえている。"美味しくて楽しい、食のエンタテインメントレストラン"というコンセプト通り。人気が出るのも当然、といえそうだ。

■株式会社ミールワークス
住所:東京都港区高輪3-25-23 京急第2ビル5F
TEL. 03-5791-2226

■DANCING CRAB(ダンシングクラブ)大阪店
住所:大阪府大阪市北区大深町4-20 グランフロント大阪 南館 8F
TEL.06-6485-7325

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