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2018年11月14日(水)10:52 IR情報

鮒忠、創業146年の料亭を買収。外国人観光客を花街文化でもてなし。

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取材・執筆 : 加藤一 2018年11月14日執筆

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 株式会社鮒忠(本社:東京都台東区、代表取締役社長:根本修)は、2018年10月1日に破産開始決定を受けた株式会社草津亭の割烹店事業について、破産管財人弁護士から入札により優先交渉権を得て、東京地方裁判所の許可を受け、平成30年11月1日に事業譲受を完了したと発表。

 今後は鮒忠の100%子会社として、新たに株式会社草津亭(設立日:平成30年11月1日、資本金1,000万円、本社:東京都台東区、代表取締役会長:根本修、代表取締役社長:安孫子節人)を設立し、旧 草津亭から承継した割烹店事業を継続させる。

 旧 草津亭(台東区浅草3-18-10)は、創業明治5年(1872年)、146年の歴史を持つ老舗料亭・割烹。初代店主が善光寺参りの際、夢枕に大黒天が現れ「汝、草津温泉の湯の花を持参し温泉を開業せよ」とお告げを受け、温泉割烹を始めたのがその名の由来となっている。提供してきたのは、遡ること160余年、ペリーが浦賀に来航し我が国に開国を迫った際、幕府が使節団の接待に出したと言われる江戸饗応料理にそのルーツを持つ。また、江戸の昔から続く、極上の日本料理とお酒を凝った拵えのなかで楽しむ「芸者遊び」の舞台として、花柳界とも深く関わってきた。

 新生 草津亭は、この歴史ある草津亭の味と伝統のおもてなしをそのまま残しながら、鮒忠の持っている先端の経営手法を採り入れ、末永く継承し、さらに発展させていく考え。最初の段階では、割烹店事業および総菜、弁当等のケータリング事業からスタートするが、将来的には業態やエリアの拡大を含めた、多面的な展開を視野に入れている。旧 草津亭が今まで築き上げてきた、浅草の伝統である花街(はなまち)文化の継承と再興の役割も果たす計画だ。草津亭ブランドの弁当、仕出し、総菜の事業は、今後、鮒忠の工場にて製造し、販売する。

 鮒忠では現在、3つの基幹事業(ケータリング事業、外食事業、鶏肉を中心とした食品卸売事業)を軸に事業を展開しているが、新たに加わる割烹店舗事業を第4の軸に据え、シナジー効果を最大限に発揮し、多角化、多店舗化を進めていく。外国人観光客をもてなす、集客資源として活用できそうだ。

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