外食産業記者会が「外食アワード2011」受賞者を発表。外食事業者4名、中間流通・外食支援事業者2名が挙げられた。回転寿司で売上高日本一で顧客満足度も外食業界1位となった、あきんどスシロー。「野菜のサブウェイ」というブランドを確立しV字回復させた、日本サブウェイ。ワイン酒場ブームの先駆け、「ポンデュガール」。街興しイベント「食べないと飲まナイト」を仕掛けた「下町バルながおか屋」。"現代版御用聞き"の酒販店、カクヤス。焼き小籠包、チーズ入りハンバーグなどのヒットメニューを生み出した包あん機を開発した、レオン自動機。表彰式は2月17日に行われる。外食アワードは、外食産業記者会創立25周年記念事業としてスタート。「外食産業の発展と外食の食文化醸成に寄与する」ことが目的。
《外食事業者》
豊崎 賢一 株式会社あきんどスシロー 代表取締役社長
■表彰理由
顧客第一主義をモットーに、回転寿司チャネルとして100円均一の導入、セントラルキッチンの廃止、単品管理の実現、原価率を上げての顧客満足などに積極的に取り組み、経済産業省の顧客満足度調査で飲食業界1位(2010年、2011年の2年連続)に選ばれた。また、売上998億円(2011年度9月期)、327店舗(同年12月末現在)を達成。回転寿司チェーンで売上1位となる。キャッチコピーにある「うまい寿しを、腹一杯」を目指し、更なるチャレンジを続ける。
■プロフィル
とよさき・けんいち/1965年徳島県生まれ。1984年に辻調理師専門学校を卒業、同年3月に㈱あきんどスシローの前身である阿倍野「鯛すし」に就職。1986年6月「すし太郎」店長となり、その後、仕入部長、営業部長を経て、2000年に取締役就任、2007年に代表取締役社長となる。趣味は商品開発と自負し、現在までに氏が手掛けた創作寿司は300種類を超える。
連絡先=㈱あきんどスシロー
〒564-0063 大阪府吹田市江坂2-1-11 江坂三甚ビル2F
電話06-6368-1009
伊藤 彰 日本サブウェイ株式会社 代表取締役
■表彰理由
米国発のサンドイッチチェーン(世界3万4000店)として、日本では324店(2011年12月末現在)を展開。氏が社長に就任した2003年当時、最大150店あった店数を93店に縮小した。その後、店舗モデルの見直し、厨房改革、日本オリジナル商品の開発などで「野菜のサブウェイ」というブランドを確立しV字回復を実現。2011年は過去最高の92店を出店し、さらに最高益を達成した。
■プロフィル
いとう・あきら/1958年神奈川県生まれ。明治大学商学部を卒業後、1982年にサントリー㈱(現サントリーホールディングス㈱)に入社。1986年に国際部レストラン事業部に異動し、1988年に副支配人としてスペインマドリードに赴任。1991年にレストランサントリーマドリード総支配人に。1998年に日本サブウェイ㈱に出向して、1999年に取締役マーケティング部長、2000年に常務取締役営業部長を歴任し、2003年に代表取締役に就任する。
連絡先=日本サブウェイ㈱
〒107-8515 東京都港区赤坂3-8-8 赤坂フローラルプラザ4F
電話03-3505-0011
安生 浩 有限会社リヨンブルーアンテルナショナル 代表取締役
■表彰理由
おいしいワインをもっと気軽に楽しんでもらいたい――。そんな思いで2005年に開業した「テーブルワイン ポンデュガール」がわずか9坪で月商500万円以上の繁盛店に。銀座の裏通りにドミナント式に出店し、フルボトルで3000円前後の"がぶ飲みワイン"と、コストパフォーマンスの高い料理で集客するスタイルを確立。ワイン酒場ブームの先駆け的な存在として業界に大きな影響を与えた。
■プロフィル
あんじょう・ひろし/1969年東京都生まれ。日本大学卒業後、旅行会社に5年間勤務。独立を目指して退職し、飲食店や不動産の仕事を経験して飲食店経営の基礎や店舗物件の見極め方を学ぶ。飲食店での独立の準備をしていた2004年、急遽、実家の酒販店を継ぐことに。酒販店としての販路の確保も考えて2005年、東京・銀座一丁目に「テーブルワイン ポンデュガール」を開業。「ガール・ド・リヨン」「銀座テルミニ」など現在5店舗。
連絡先=ガール・ド・リヨン
〒104-0032 東京都中央区八丁堀3-3-9 張ヶ谷ビル1F
電話03-5541-4343
前川 弘美 長岡商事株式会社 取締役
■表彰理由
2011年5月10日・11日に、商店街の飲食店を食べ歩き、飲み歩きするイベント「第1回食べないと飲まナイト」を自身の店「下町バルながおか屋」が出店する上野・湯島地区で企画。初回にして1500人を集客し、街を挙げてリピーターを呼び込む試みとして、広島、東京・神楽坂はじめ多くの商店街に波及した。
■プロフィル
まえかわ・ひろみ/1962年東京都生まれ。服飾デザイナー、グラフィックデザイナー、編集者を経て、実家の長岡商事㈱に入社。「上野市場」「ホッペルポッペル」など、既存5店舗の経営、運営に携わりつつ、2009年3月に「下町バルながおか屋」をオープン。上野仲町通りに創業して50年。街の活性化を願い関わり続けてきた父、兄の想いを引き継ぐべく、自らも街おこしに取り組む。
連絡先=長岡商事㈱
〒110-0005 東京都台東区上野2-10-7
電話03-3831-9675
《中間流通・外食支援事業者》
佐藤 順一 株式会社カクヤス 代表取締役社長
■表彰理由
ユーザー(料飲店)の利便性とニーズに徹底して応える仕組みをつくりあげることによって、業務用卸のシェアを拡大。現在、都内を中心に252店舗。受注から配達まで2時間以内に、ビール1本でも無料で届け、1日1万数千件の注文に応えることのできる"現代版御用聞き"のサービス網を構築した。1993年の社長就任以来、増収を続けている(2010年度売上794億円)。
■プロフィル
さとう・じゅんいち/1959年東京都生まれ。1981年筑波大学卒業後、家業の酒販店と業務用卸の合資会社カクヤス本店(現㈱カクヤス)入社。1993年に代表取締役社長に就任、現在に至る。「酒を中心とした消費財流通のインフラとなりたい」という想いのもと、独自のビジネスモデルを築いた。
連絡先=㈱カクヤス
〒114-0002 東京都北区王子2-32-8 石丸王子ビル2F
電話03-3919-6110
田代 康憲 レオン自動機株式会社 代表取締役社長
■表彰理由
開発・製造・販売を手掛ける食品機械メーカー。創業者で名誉会長の林虎彦氏が開発した包あん機は幅広い食品製造に活用され、累計3万台を販売してトップシェアを持つ。外食企業のセントラルキッチンや冷食メーカーの工場への導入が広がり、包あん技術を活かしたメニューの開発・製造に利用される。焼き小籠包、チーズ入りハンバーグなどのヒットメニューの製造に活用され、商品開発への貢献が大きい。
■プロフィル
たしろ・やすのり/1947年@@@生まれ。1970年3月、日本大学生産工学部機械工学科卒。1970年3月レオン自動機㈱入社、1987年6月取締役開発第一部長、1999年6月常務取締役第一開発設計担当、2007年6月常務取締役兼上席執行役員開発部門長兼生産部門・営業部門管掌、レオンUSA取締役、2009年4月常務取締役兼上席執行役員生産本部担当兼開発本部・営業本部・技術本部管掌、2011年2月代表取締役社長。
連絡先=レオン自動機㈱
〒320-0071 栃木県宇都宮市野沢町2-3
電話028-665-1111
《食材事業者》
※該当者なし
[参考資料]
2011年外食キーワード
「東日本大震災」「節電」「ワイン酒場」「からあげ」「街コン」「生食用食肉」