フードリンクレポート
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取材・執筆 : 中山秀明 2018年6月25日
本が売れない、売れなくなったと叫ばれて久しい。出版社は不況にあえぐくとともに、全国の書店数も年々減少を続けていると言われる。だがその中で、打開策を模索していることも事実だ。ひとつが書店の売り場改革であり、飲食の要素を取り入れるケースもしばしば見かける。そこで店舗への潜入取材を交えながら各社の取り組みを紹介したい。そこに未来の形はあるのか? 全3回のレポートでお届けする。
書店×飲食を有名にした存在が「TSUTAYA」。写真は同社が2015年に新しく立ち上げた「蔦屋家電」で、家電は大手の「エディオン」が担当。「TSUTAYA」でおなじみのスターバックスやコンビニなどが併設されている。
本稿では第1回に大手書店、第2回は個人書店の取り組みを中心に紹介してきた。最終回となる今回は、総論としてのまとめとなる。まずは、書店×飲食という業態が生まれることとなった背景を改めて考えていきたい。従来型の書店は、いわゆる広義の書籍を販売してきた。一部には文房具、レコード(CDなども含む)、雑貨を併売する店舗もあるが、その理由はお客様の来店動機を増やすことがひとつに挙げられるだろう。ビデオやレコードのレンタルを軸に、書店と融合させて拡大した「TSUTAYA」などもあるが、同社こそ書店×飲食のパイオニアである。
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