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フードリンクレポート

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2017年7月05日(水)16:05

米国発祥で流行中の「ローディッド・フライ」。売上・集客アップ活用法を話題の繁盛店に聞いた。

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取材・執筆 : 中山秀明 2017年7月5日

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 つまみの定番であり、ファストフードやコンビニのホットスナックなどでも提供される身近な料理・フライドポテト。昨今、これをアレンジしたアメリカ発のメニュー"ローディッド・フライ"に注目が集まっており、いくつかの飲食店では採用しハイボールと組み合わせたフェアによって売り上げアップにつながっているという。仕掛け人は「米国ポテト協会」だ。その中から、今回は都内にある3つの店舗に取材し、現場での反響の声などを聞いた。

 まずは大門の「芝大神宮」近くの路地裏にたたずむ「艶酒健菜 よござんす」。和洋の創作料理で人気を博す古民家居酒屋だ。

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同店の料理長はアメリカでの調理経験があり、ローディッド・フライの開発には意欲的。4つの試作品を作り、その中から2つのフェアメニューを完成させた。

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「ポテトとコンビーフのオーブン焼き」(税抜780円)。もう一品は細長いシューストリングタイプのポテトを使った「HOTチーズポテト」(税抜780円)があり、どちらもパンチのある素材と組み合わせることで、よりハイボールが進む味に仕上がっている。

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渡邉康人取締役。「うちはプレミアム超達人店というのもあり、ビールの注文数がもともと多いのですが、今回の施策でハイボールがプラスオンで増えた印象はあります。さらには角ハイとビームハイの2種類があるのですが、約8対2だった割合が6対4に。アメリカンで濃厚なローディッド・フライがバーボンベースのビームハイに合うんでしょうね。夏場というのもあって、オーダー数は多いですよ。うちはメニューが100近くあるのですが、その内の2割はローディッドポテトが出てますね。比較的簡単かつスピーディに調理できるのと、新開発ということでスタッフのモチベーション向上につながるというのもメリットと言えますね」

 現在、期間は定めていないものの8月末までは提供し、より反響を探ってみたいと渡邉取締役。フォトジェニックな見映えのため盛り上がるお客様も多く、喜んでいただけるのは手放しでうれしいとも。確実な手ごたえを感じているようだ。

【取材店舗】よござんす
住所:東京都港区芝大門1-8-4
TEL:03-5733-5878


 続いては、リアルなハワイの食と文化を発信するハワイアン・カフェ&ダイニング「アロハテーブル」。ハワイアン・ミュージックが流れる落ち着いた雰囲気の中、ロコモコやガーリックシュリンプなどハワイのローカルフードを楽しめる人気店だ。

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訪れたのは、溜池山王駅が最寄りの「アロハテーブル ハワイアンバー 赤坂」。大使館や外資系企業が集まる場所柄、欧米人の利用客が多く、ローディッド・フライはまさにうってつけのメニューだという。

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「テキサスBBQローディッドポテト withジャックダニエル チョップドチキン」(税抜790円)。テキサスBBQのシーズニングをかけたポテトの上からジャックダニエルとスパイスで仕上げたローストチキンを乗せ、さらにモントレージャックチーズをたっぷり使用。ジャックダニエルを使ったハイボールはもちろん、ウイスキー系のドリンクがマッチする。

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萬谷宏太店長。「当店ではお客様の目の前でお皿に盛り付け、ボルケーノBBQソースとブラックペッパーをふりかける演出をさせていただいているのですが、コミュニケーションのきっかけにもなるのでありがたいですね。新たにハイボールのメニューも新開発したのですが、差し込みのPOPを作ってポテトと一緒に提案しているので、お声をかけやすいというメリットもあります。出数も、まだはじめたばかりなのですが当店一番人気の『マグロとアボカドのポキ』に匹敵するほどで、好調ですね」

 運営元のダイヤモンドダイニンググループでは、同店含め3つの業態でローディッド・フライの新メニューを提供。公式にプレスリリースも打ったところ、"アメリカで流行"、"SNS映え"などをフックに記事化されるなどPR効果も。若年層を中心に「実際にニュースを見て食べたくなった」という声もあるようで、新規来店のきっかけにもつながっているようだ。

【取材店舗】アロハテーブル ハワイアンバー 赤坂
住所:東京都港区赤坂1-7-1 赤坂榎坂ビル1F
TEL:03-6229-1732


 最後は国内外の新鮮な牡蠣料理をメインにした「Oyster Bar ジャックポット」の品川店。品川駅港南口に直結した大型の商業施設「品川グランドセントラルタワー」の地下にある。

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同店ではもともとメキシカンフェアを企画していた。その中で、チリコンカン的なインパクトのある料理を提供しようとしていたので、ローディッ・フライトはタイミング的にちょうどよかったという。

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「チェダーチーズ&ミートソースがけポテトフライ」(税込650円)。ハイボールは通常600円で提供しているが、セットで1000円にすることでよりリーズナブルに楽しめる。
 
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安藤勲料理長。「過去にフライドポテトのアレンジメニューとして、ガーリックバターや明太子バターでの提供をしたことがありましたが、今回のローディッド・フライはよりハマった印象があります。味もさることながら見た目のインパクトが大きいですよね。当店ではジャックダニエルとのマッチングで提案していますが、アメリカ同士でイメージしやすいのもいいのかもしれません。メニューの出数としては以前のポテトより1.5倍程度ですね。ハイボールはキャンペーン価格にしているという施策もありますが、約2.5倍に増えています」

 メインディッシュは牡蠣やピッツァだが、それに負けないインパクトのある前菜として、ローディッド・フライは功を奏しているようだ。また、比較的団体客が多い同店では、大勢でつまめるメニューが重宝される。そういった面でも今回のフェアはぴったりだったといえよう。

【取材店舗】Oyster Bar ジャックポット 品川
住所:東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルビルB1
TEL:03-5780-6955


 暑い夏はハイボールやビールが飲みたくなる。これらスカっと爽快な飲み物には、濃厚な味のローディッド・フライがベストマッチなのだ。また、インスタグラムを中心に写真映えするメニューがもてはやされる時代という面でも、色鮮やかなローディッド・フライは間違いない。いつものフライドポテトにひと手間加えるだけで、魅力的に激変するローディッド・フライ。ぜひ取り入れてみてはいかがだろうか。

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米国ポテト協会。全米2500に及ぶ商業用ポテト生産者のためにマーケテイングを行う団体で、米国ポテトの日本国内での販売促進・広報・教育活動による需要拡大を目的としている。
■米国ポテト協会
http://www.potatous-jp.com/
■ポテトエアライン
http://www.potatoairlines.com/


【PR】米国ポテト協会

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