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2016年12月26日(月)18:05

明治屋「おいしい缶詰」ワインバル業態とコラボレーション。

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取材・執筆 : 小山裕史 2016年12月26日

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 株式会社明治屋(本社:東京都中央区/ 代表取締役社長:米井元一氏)のオリジナル商品「おいしい缶詰」。ここ4年で市場規模も5倍に拡大している"グルメ缶詰"ブランドの一つであり、NIKKEI プラス1なんでもランキング(2016年4月20日発行)「おうちワイン華やぐごちそう缶詰」にて、おいしい缶詰「ぶり大根煮(九州沖天然ぶり使用)」が堂々1位に、「牛タンのデミグラスソース煮」が3位に選ばれる人気のグルメ缶詰である。

 明治屋「おいしい缶詰」は、2014年2月に16アイテムで発売後、着々と新商品を発売、2016年8月には52アイテムまでアイテム数を拡大した。

 今回、50アイテム突破記念として、都内、人気ワインバル7店舗とのコラボレーションが実現。ワインに合う「プレミアムほぐしコンビーフ(粗挽き黒胡椒味)」と、各店舗が選んだ「おいしい缶詰」1アイテムの計2アイテムの「おいしい缶詰」を各店舗がメニュー開発。各店舗で趣向を凝らした「おいしい缶詰」コラボレーションメニューを9月1日(月)から期間限定で販売した。今回は、来店されたお客様に気軽に「おいしい缶詰」コラボレーションメニューを楽しんでもらう為、1メニュー500円以下の価格にて提供。また、各店舗でコラボレーションメニューに合うワインもセットで楽しめるようワインとのセット価格での提供をお勧めした。当初、キャンペーン期間は9月1日~10月15日の予定でしたが各店舗、大好評につき11月中旬まで延長した。

 今回は、コラボレーション店舗の中から4店舗の取材を行い、「おいしい缶詰」の魅力、お客様の声、キャンペーンの感想を取材した。2店舗ごとに、2回シリーズで掲載していく。

 最初にご紹介するのは、愛知県を中心に全国で11店舗を展開する「ニクバルダカラ」。名古屋名物の「味噌とんちゃん」や「牛ざんまい」など、肉を扱うダイニング業態で店舗数を伸ばす「株式会社AJドリームクリエイト(代表取締役:蓮川昌実氏)」のバル業態だ。

 そして昨年の9月、東京初進出となった「ニクバルダカラ 大崎」が、明治屋「おいしい缶詰」とコラボレーションキャンペーンを展開している。同店も精肉卸が手掛けた国産黒毛牛一頭買いによるバリエーション豊かな12種の部位の食べ比べと、世界各国のワインをリーズナブルに楽しめるお店。JR大崎駅から歩いて5分の大崎ブライトコア1階にあり、オフィスワーカーや近隣の住民から早くも支持を集めている。今回は近藤純弘氏にキャンペーンについての話を伺った。

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席数は64席で、外にはテラスが16席用意されている
 
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近藤純弘氏

 まずは今回のコラボレーションメニューで使用している、「プレミアムほぐしコンビーフ 粗挽き黒胡椒味」と「国産帆立貝柱とくわいのオリーブ油漬(洋風トマトアヒージョ)」についての感想を聞いてみた。「これはおいしい缶詰シリーズのどれにも言えることですが、一つの缶詰としての完成度がとても高いと感じました。コンビーフは味がとてもしっかりしていて、これを引き立たせたいと思いました。帆立の方はくわいの食感がおもしろかった。またウチは8割が肉料理で、魚介がメインのメニューはエビのみ。コンビーフと別の一品は、魚介を使った缶詰に絞っていました。はじめに7、8種類ほど試食したのですが、やはりくわいのシャキシャキとした食感の印象がよかったのでこちらに決まりました」。

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プレミアムほぐしコンビーフのリエット 490円(税別)

 そしてメニュー開発についてのポイントを聞いてみた。コンビーフを使ったメニューは「プレミアムほぐしコンビーフのリエット」、「国産帆立貝柱と水くわいと九条ネギのアヒージョ」である。「どちらも完成された味を壊さないように気を付けました。またウチはワインもセールスポイントなので、ワインに合うという点も重視しています。コンビーフはマッシュポテト、刻み玉葱、牛乳を混ぜて滑らかなパテにしてみました。これだけ食べてもおいしいですし、バケットとの相性もバッチリです。帆立の方は煮込んでからレモンを加えて酸味を足し、あとは食感と彩りを考慮して人気の九条ネギを加えています。こちらはシンプルですが、缶詰のおいしさを上手に引き立たせた料理になっていると思います」。また「プレミアムほぐしコンビーフのリエット」は1日平均5皿、「国産帆立貝柱と水くわいと九条ネギのアヒージョ」は8皿ほどの売れ行きで、帆立のコラボメニューがやや人気が高いそうだ。

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国産帆立貝柱と水くわいと九条ネギのアヒージョ 490円(税別)

 お客様の声としては、「くわいの食感がうまく効いているようで、これ何?、と聞かれることが多いですね。またキャンペーン期間中はどのお客様にも、はじめにコラボメニューの紹介とオススメをしています。オーダーしていただいたお客様においしいといわれることも多いですね。明治屋さんの名前を知っているお客様もほとんどなので、安心感があるように感じられます」。またセットでオススメしているワインは、コンビーフのリエットには女性に人気の高い、アメリカの「ハンドクラフト・ピノ・ノワール」。帆立のアヒージョには、近藤氏がイチオシで、目の覚めるようなフレッシュさが特徴のフランスの「タリケ・クラシック」をセレクトしている。共にマリアージュとしても好評のようだ。
 
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近藤氏のおすすめワインとのマリアージュも楽しめる

 最後に近藤氏は、「50種類を超えたおいしい缶詰の豊富なラインナップは、実際に目の前にすると、正直どれを選んだらいいか困っちゃうほどです(苦笑)。ただどれも完成度が高くて、ハズレがないのがすごい。だから自宅用としても手軽にいろいろ試せる楽しみがありますよね。また手を加えなくても十分おいしいし、これぞグルメ缶詰という印象があります」、と感想を語ってくれた。

■ニクバルダカラ大崎店
品川区北品川5-5-15 大崎ブラインドコア1F C102
03-3440-2986

 次のコラボレーションを行っているお店は「タパスブランコ アキバトリム店」。株式会社リン・クルー(代表取締役:林 直樹)が東京、横浜、仙台に4店舗展開するスパニッシュバル業態の秋葉原店である。

 「タパスブランコ」は少しずつ選べるスペインの小皿料理・タパスをはじめ、生ハムやパスタ、試行錯誤を経て完成したパエリアが人気のカジュアルなバル。さまざまな料理を少しずつつまみながら、厳選されたワインを手軽に楽しめると女性グループの支持も高い。また同店はつくばエクスプレス秋葉原駅の駅ビル、商業施設のアキバトリム内にあるテナントでアクセスも抜群。幅広い年齢層が気軽に立ち寄れる点も人気のようだ。

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開放感ある店内は全80席

 今回話を伺ったのは瀬戸シェフ。まず「おいしい缶詰」についての感想を聞いてみた。「うちではお酒を飲まれるお客様が多いので、味がしっかりしている『おいしい缶詰』はマッチしやすかったのではと思います。特に『プレミアムほぐしコンビーフ』は、味がしっかりしているように感じました。また缶詰の見た目もかわいいので女性受けもいいのではないかと思いましたね」。
 
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瀬戸シェフ

 そして同店では「プレミアムほぐしコンビーフ 粗挽き黒胡椒味」に、「本まぐろホルモンのにんにくオリーブ油漬」をコラボメニューとして使用。メニューとして提供しているのは、「プレミアムほぐしコンビーフとチーズソースのパイ包み」と「メカジキと本マグロホルモンソースのタルタル仕立て」である。メニュー開発についてこだわった点を聞いてみると、「コンビーフだけでなく、本まぐろの方も味がしっかりしていたので、シェフたちの間では、まず『この味わいのよさをしっかり活かそう』という声が上がりました。またうちは女性客も多いので、女性的なニーズも考慮。コンビーフはまず鶏のパテと混ぜ合わせて、これにチーズソースを加えてペッパーの味をマイルドに仕上げたパイ包みにしました。女性が好きなキノコを加えようということで椎茸もアクセントになっています」。
 
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プレミアムほぐしコンビーフとチーズソースのパイ包み 500円

 また缶詰でなくとも珍しい「本まぐろホルモンのにんにくオリーブ油漬け」は、本まぐろの胃袋とにんにくスライスを唐辛子の辛味を効かせたオリーブ油に漬けたもの。いわばアヒージョである。「こちらは食材としてもインパクトがあるし、味もコンビーフ同様にしっかりしたものでした。商品開発がスタートした時点から、これはソースにしたら絶対おもしろいという話が上がっていました。そこで出来たのがメカジキのフリットのソースに使うこと。フリットの具材はいろいろと挙がりましたが、やはり相性のいい同じマグロに落ち着きました。缶詰の具材はミキサーで滑らかにして、メカジキのソースにしています。また女性目線も考慮して、トマト、水菜、長芋を盛り付けて彩り豊かに仕上げました」。

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メカジキと本マグロホルモンソースのタルタル仕立て 500円

 さらにセットとしてオススメしているワインについては、「コンビーフはフランス・ランドックの『ヴィション メディタレニアン カベルネ ソーヴィニヨン』。やはりコンビーフのしっかりした味わいに負けないカベルネをオススメしています。本まぐろの方はすっきりとした酸味が合うだろうとういうことでソーヴィニヨン ブラン。こちらはスペイン カスティーリャの『アルトザーノ ベルデホ ソーヴィニヨン ブラン』です。セットで頼まれるお客様も多くで、皆さんからおいしいと好評をいただいています」。
 
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ワインはグラス、ボトルともセット価格にて提供

 また幕田氏は明治屋とのコラボメニューという一言を添えると、なるほどと納得してオーダーする方が多いという。「うちではオフィス層と30~40代の女性客が多いのですが、特にそうした方には『ああ、明治屋さんなのね』とセールストークにもうまく活用できている印象があります。そして一皿500円で気軽に頼めるのも好評です。また缶詰自体が、これを使って料理をするっていうのが悩ましいくらい完成度が高い。食べたことがない方は、ぜひ一度試してみるといいと思いますね」。

■タパスブランコ アキバトリム店
千代田区神田佐久間町1-6-5 アキバトリム5F 
03-5289-3977

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