次に訪れたのは「赤坂元気（仮）」。北海道の提携漁港より直送する新鮮な素材を使った、魚介料理が自慢の居酒屋である。また以前は神宮球場前にお店を構えており、藤田貴道店長も大の東京ヤクルトスワローズファン。店内にはユニフォームや応援グッズが飾られ、大型テレビで毎日試合を放送している。昨年7月に現在の赤坂に移転したが、今もなおヤクルトファンが集うお店でもある。

赤坂の繁華街にある「赤坂元気（仮）」。客席は40席で、客単価は3500～4000円ほど。

店内には東京ヤクルトスワローズに関するグッズが盛り沢山。

大型テレビが3台設置され、東京ヤクルトスワローズの試合放送や、その他のスポーツ観戦でも盛り上がる。

　「赤坂元気（仮）」は、昨年7月の現在地への移転を機に、「アサヒスーパードライ ドライプレミアム」を導入した。また同店ではスーパードライの提供価格は、同店の中ジョッキにあたる360㎖サイズで500円。そしてドライプレミアムはやや多い380㎖サイズで550円と、かなりお得感のある価格で提供している。これについて藤田貴道店長に話を聞くと、「お客様に気軽に飲んでもらいたかったから」、と話す。「やはりアサヒスーパードライにプレミアムビールが登場した衝撃は大きかったですし、実際にコクがあって後味もよく、自信をもってオススメできる。またウチはお店を気軽に利用してもらいたいので、あまり客単価を上げ過ぎたくないという理由もあります」。

　また「赤坂元気（仮）」では、現在スーパードライにドライプレミアム、エクストラコールドのドライブラックの3種類の生ビールを提供している。「『とりあえず生』、とおっしゃるお客様以外には、3種類の生ビールがありますという説明はしますが、特に差を付けることなく説明しています。やはりスーパードライが鉄板と考えるお客様も多いですからね。ただドライプレミアムは一度飲むと、2杯、3杯と続くという印象があり、明らかにお客様の反応はいいですね。お料理も召し上がる数が増えるような気もしますし、実際に僕らもそうしたお客様は単価が上がってるなぁと感じます。ビールの売上的には1％ほど、ドライプレミアムを飲まれたお客様の客単価は約3％ほど上がっているのではないでしょうか？　ただ先程も言った通り、正直それほど客単価が上がってもらいたくないという面もあるのですが......（苦笑）」。

「アサヒスーパードライ ドライプレミアム」（550円）

北海道から直送の食材を使った、魚介料理が自慢。厚岸の牡蠣や幻の北釧鯖も楽しめる。「帆立の刺身」（580円）。「北釧産の〆鯖」（980円）。「北海道厚岸産 牡蠣」（680円）。

　そして藤田店長は「赤坂元気（仮）」における、ドライプレミアム導入の最大のメリットについて次のように語る。「ウチではアサヒビールの生ビールを3種類揃えられた、というのが最大のメリットのように感じるんですよね。もちろん一段違うプレミアムビールの立ち位置もあるのですが、飲食店シェアNo.1であるアサヒビールの付加価値のある3種類のビールが飲める店、というのが大きいかな。アサヒスーパードライ好きのお客様が来店する頻度が上がっていますし、生ビールの選択肢の幅が広がって満足度が高まっているのも感じます。料理に合わせて選ぶ楽しみもありますし、それぞれのビールが相互作用で、より付加価値が高まっているように思えますね」。

藤田貴道店長。

　最後に藤田店長は、やはり最近のプレミアムビールの人気ぶりは、見逃せないと話す。「最近ではもうドリンクメニュー欠かせない商品になっていると思います。アサヒビールは業界的には後発でしたが、僕自身もそうだったように逆にドライプレミアムの登場には衝撃を受けましたし、スーパードライのファンの方でもそういう方が多いように感じます。また普段からスーパードライを愛飲している人ほど、その美味しさに驚く方が多いですね。

＜店舗情報＞

東京都港区赤坂3-15-1　赤坂越後谷ビルＢ1Ｆ

ＴＥＬ：03-3583-3666