世界一のレストラン「noma（ノーマ）」が、1月9日（金）～2月14日（土)までの期間中、「NOMA at Mandarin Oriental, Tokyo（ノーマ・アット・マンダリン・オリエンタル・東京）」として、東京・日本橋のマンダリンオリエンタル東京にてオープンした。　「世界のベストレストラン」1位を4回受賞しており、名実ともに世界ナンバーワンのレストランが日本にやって来るとあって大きな話題を呼んでいる。オープンに先立って、1月8日（木）に、タレントの菊川怜さんをゲストに迎え、オフィシャルサプライヤー契約を結んだ鶏卵最大手の株式会社アキタ主宰による記者会見が行われた。その様子から「ノーマ」東京出店について紹介していこう。

　ノーマは、レストラン界のアカデミー賞ともいわれるイギリスの雑誌「Restaurant」が毎年選定している「世界のベストレストラン50」で、過去5年間で4度、世界最高と認定されたレストランであり、「ノーマ東京」はデンマークの本店以外で、世界で初めて営業される店舗である。

シェフのレネ・レゼビ氏は世界で最も影響力のあるシェフの一人として知られており、日本食ならびに日本のすぐれた食材に高い関心を抱いてきたという。また同氏は、長年の目標の一つに、日本で最良の食材を使用し、自身の独創的な料理を提供することを掲げてきた。

　同シェフの長年の目標とマンダリンオリエンタル東京との理念が一致したことで今回の実現に至った。招聘期間の2015年1月9日～2月14日は本国のレストランを休業し、同シェフがキッチンスタッフ全員とともにコペンハーゲンより来日。同ホテルでは館内37階「シグネチャー」を休業し、期間限定レストラン「ノーマ」として営業する。

デンマーク・コペンハーゲンの小さな田舎町に店舗を構え、2010年、2011年、2012年、2014年の4回も1位に選ばれたのも、地域の食材を使った料理を提供してきたからだと、ピータークレイナー氏（同レストラン マネージメントディレクター）は述べる。東京に出店するに当たって、東京以外の地方に出店する計画も当初はあったという。企画から1年以上かけて全国を周り、日本特有の肉、魚、発酵食品などの食材に触れ刺激を受けたという。

　ピーター氏は「日本全国を周って分かった事は、デンマーク・コペンハーゲンにある店舗は、15分ほど走ると自然が感じられる森に行くことができますが、日本のような大都市ではまた状況が異なってきます。我々の店舗が評価を受けてきた"地域の食材を使う"という点においては、日本の中心である東京に拠点を置くことによって、日本全国の食材を使ってコペンハーゲン店のような料理を提供できると考えました。」と述べる。

　「私たちは、ありとあらゆることを完璧にやりたいため、日本に出店している期間中は、コペンハーゲンの店舗はクローズして、厨房、ウエイター、皿洗いまで総動員しようと思っています。私たちは、常に新しいチャレンジをしていきたいと思っています。」と意気込みを覗かせた。

また、今回、オフィシャルサプライヤー契約を結んだ株式会社アキタのコクと旨味を追求したブランドたまご「きよら グルメ仕立て」を使った料理を「ノーマ東京」で提供することとなった。

　「きよら グルメ仕立て」を採用した理由については、「アキタに出会った際に、我々は彼らの安全・安心とする姿勢に非常に感銘を受けました。よって、我々にとって『きよら グルメ仕立て』をここの東京店で採用するのは当然と言えるでしょう」と述べる。

菊川玲さんは、「きよら グルメ仕立て」を使った実際に提供するメニューを試食し、「卵にコクがあって濃厚で深い味わいです。根菜とピーナツクリームの組み合わせが絶妙で、まるで森の中にいるようですね」と絶賛。

　この機会に東京でノーマを体感できる人は、まさに"幸運"。羨ましい限りである。ベストレストランがここ東京に来る事によって、ノーマにとっても日本にとっても良い刺激になる事を願っている。