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2014年11月26日(水)17:01

年末商戦の注目アイテム! アサヒの焼酎でバチ割り!

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取材・執筆 : 桐田政隆 2014年11月26日

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 最後は神保町の「はなび」を訪れた。同店は市ヶ谷の和食店「花びし」の姉妹店であり、花びし秘伝の和風出汁を使った料理が人気。昼は手打ちうどんとともに、夜は和風出汁入りのもつ煮などをリーズナブルに提供し、周辺のサラリーマンや学生にも高い支持を持つお店だ。

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昼食にうどんを食べに、夜は同僚との酒の席にと、周辺のサラリーマンから高い支持を持つ神保町の「はなび」。
 
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同店では各席にバチ割りのテーブルテントを用意。

 客層のほとんどが男性、そして周辺のサラリーマンと学生だという「はなび」。料理、ドリンク共に非常にリーズナブルな価格設定であることも人気の秘訣だが、季節に応じた1品メニューなどを考慮しながらお酒の用意にも趣向を凝らしている。バチ割りもその一つとして、今夏のちょうど暑くなる前に導入したそうだ。店長の大池氏に導入のきっかけを聞くと、「2年前くらいでしたかね? 皿焼酎っていうものを提供する店があると聞いて、実際に飲みに行ったりもしたんです。それからなんとなくは覚えていましたが、今年になってアサヒビールのバチ割りを目にして、『あ、これは!』と久々に思い出して早速取り入れてみました。バチ割り用の大鉢やテーブルテントなどのキットも揃っていてオペレーションや販促も手軽でしたし、お客様へのいいサービスになると思いました」。

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バチ割りトッピングの一番人気は、店名に由来する「花火」。オレンジ、すだち、レモンが華やかに加わる。

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焼酎は「さつま司(白麹仕込み)」(2500円)、「薩摩 こく紫」(2600円)を提供。トッピングは「花火」の他、「梅しそ」、「河童」を用意し、無料で提供している。

 大池店長は続けて、「ウチのお客様は本当に飲む方が多いんです。おそらく一人平均7杯くらい飲まれます。また男性のグループ客がほとんどで、一つの鉢を共有できるバチ割りはピッタリだと思いましたね」。その狙い通り、焼酎、またアルコール全体の売上が導入前よりも10%ほどアップ。「トッピングも無料にして、普段お世話になっているお客様への還元的な、いいサービスになればいいなと思っていたんですが、予想以上に売上が伸びましたね」。例えばトッピングではオレンジ、すだち、レモンの3種を贅沢に使った「花火」が一番人気。香りのいい爽やかな飲み口で思わず杯も進み、半分以上のお客様が追っかけのお替わりを注文するそう。しかも追っかけは一合升以上に、ボトルの追加の方が多いそうだ。

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バチ割りも良心的な価格設定で楽しめるが、お料理も非常にリーズナブルなのが、はなびの特徴だ。「刺身盛り合わせ」(800円)、「自家製あん肝」(580円)、「たらこ煮」(600円)。

 そしてはなびでは、市ヶ谷「花びし」の調理法を活かした自家製料理も豊富に揃い、昼に提供しているうどんも〆に大好評。60~70代のお客様も多く、この世代にはきゅうりトッピングの「河童」が人気で、バチ割りのリピーター率もひと際高く、ボトルキープしていくお客様が多いことも特徴だとか。「ウチではバチ割りを提供する際、ボトルの半分しか注ぎません。やはり味が薄まってしまいますからね。またボトルキープもOKなので、お客様自身のペースで楽しんでもらうこともポイント。すると自然とお店に通ってくれる率も上がるんですよ」。

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大池 学店長

 連日、酒好きが集うはなびでも、今ではすっかりバチ割りの認知度が高まっているという大池店長。「認知度が高まったこともあって、現在はあえてバチ割りに関する店内の販促ツールはテーブルテントだけにしました。お店にもよると思いますが、ウチではあまり情報がない方が、初見のお客様の食い付きがいいように感じます。だいたいそういったお客様の隣のテーブルでは、「花火」トッピングのバチ割りを楽しそうに飲んでいる場合が多いんです。ウチの店名でもありますし、見た目のインパクトもあって興味を持ってもらえるのかもしれません」。こうしてトッピングにちょっとしたオリジナルのアイディアを加えるだけで、他にはない差別化できるのがバチ割りの魅力ではないかという。また最後に、「でもやっぱり、皆で楽しそうに酌み交わしてる酒という点が、バチ割りの一番の魅力なのかもしれませんね」。

 通常ならグラスで杯を重ねてもらった方が客単価は上がるはずだが、今回取材を行った各店はいずれも、バチ割りを注文したお客様の客単価が上がったと話した。これはバチ割りがトッピングで飲みやすくなっているだけでなく、「皆で一つのバチを囲む」独特の高揚感が場を盛り上げ、食事代でもプラスアルファをもたらしているに違いない。

 さらに各店舗で共通していたいのが「オペレーションが楽」という点。そのうえ、すだちやレモンといったトッピングで見た目も華やかになる。こうしたお客様と店側の相互のメリットには、他の飲食店からも高い注目が注がれているようで、今後ますますバチ割りを楽しめる店舗が増えてきそうな気配だ。

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