ランダムトーク
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取材・執筆 : 安田正明 2014年11月2日執筆
最近、家の近くに出来た「熱中屋」が家族にも人気で通っています。水槽から上げたばかりの活豊後さばの刺身、ふぐのように薄く作った烏賊てっさが美味いです。飲食店の基本は料理の美味さだと再認識させてくれます。今週のランダムトークです。
吉呑みは1階のみ店、仙台にも拡大。
牛丼の吉野家の「吉呑み」が人気です。既存店を一部改装して17時30分から始まるちょい呑み。首都圏だけでなく、名古屋、大阪、福岡にも出来ました。先週は仙台でもオープンし、16店舗になりました。全国で吉野家は1200店舗なのでまだまだ大したことはありませんが。
八丁堀店に行きました。通常の「吉呑み」は2階建ての吉野家の2階部分の夜間の有効活用で始まりました。牛丼客と吉呑み客を分ける戦略でした。しかし、八丁堀店はワンフロア。牛丼客と吉呑み客が同じフロアで混ざっています。カウンター席を主に牛丼客に使い、テーブル席を主に吉呑み客に充てていました。
17時30分に行くと店内はノーゲス。時間が経過するごとに双方のお客様が入ってきました。カウンターでは1人ビールを飲みながら牛丼を食べるお客様も出てきました。始めは中国人女性2名が切り盛りしていましたが、18時30分には日本人男性が加わり、吉呑み客に応対していました。さすがに酔い客には中国人では辛いようです。
昼間の吉野家の定番の牛皿250円に加えて、まぐろ刺身300円、枝豆150円など居酒屋メニューがあります。フライヤーを新たに導入して、フライドチキン350円(なぜか唐揚げではない)、メンチカツ350円、フライドポテト200円もあります。特に美味しいわけではありません。しかし、居酒屋に比べて圧倒的に安い。
1000円程度で駅前で同僚とちょっと飲んで、帰宅の電車に乗る前にちょこっとリフレッシュしたいというニーズを拾っています。帰宅には1時間かかるので、家での夕食までにちょっと小腹を満たす。居酒屋に行くと、300円程度のお通しもかかるし、安い値段では帰れない雰囲気があります。人気の串カツもこんな客層を拾っています。
私たちは一通りの吉呑みメニューを食べましたが、普通の方でこんな人はいませんよね。中でもキラリと光っていたのは牛すい350円、それにきし麺を加えた牛すい麺400円です。鰹出汁で牛肉、玉ねぎと豆腐を煮込んだもの。さすがに吉野家、牛肉を使ったメニューは美味い。端材を使った牛すじ煮込み350円も美味い。牛肉のプロ、吉野家ならでは。普通の居酒屋では負けてしまうでしょう。
吉呑みは吉野家の再認識にもつながっています。全国で400店舗にまで広げる計画もあります。他のファーストフード
業態でもアルコールを取り入れる所が増えていますが、やはり売上のメインは昼。単に居酒屋ではなく、昼間の魅力を再認識させる視点が必要です。
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