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取材・執筆 : 安田正明 2014年6月22日執筆
6月20日、日本バリスタ協会主催の「バリスタグランプリ2014」が開催され、私は審査員を勤めさせていただきました。東京ビッグサイトで行われた展示会「カフェ・喫茶ショー」の最終日のメインイベントです。エスプレッソを軸に、カクテルのようなオリジナルドリンクや、カプチーノ、シェイクしたシェカラートで全国から選ばれたバリスタ達が腕を競いました。
普段、エスプレッソはストレートで飲む私ですが、イタリア人はそこに砂糖を加えて50回もかき混ぜて飲むそうです。とろっとして、まるでチョコレートのようになるのだそうです。カプチーノは定番ですが、作り手によって味は違ってきます。エスプレッソをブラッドオレンジや、チェリーソースと混ぜたものなど想像力の豊かさに驚かされます。決勝戦のテーマとなったシェカラートは本当に美味く、今年の夏の定番ドリンクとしてお勧めです。
同協会はバリスタの資格認定制度を行っており、年々取得者が増えているそうです。本グランプリにも多くの資格保持者の方々がボランティアとして関わっていらっしゃいました。協会のマークの付いたお揃いのコーヒー色のポロシャツに長いサロンを巻いています。背筋をピンと伸ばし、てきぱきと裏方として働く姿にプライドを感じました。
イタリアでこの6月に開催されたバリスタの世界大会「2014 ワールド バリスタ チャンピオンシップ」に、日本の「丸山珈琲 小諸店」の井崎英典さんが日本人初となるチャンピオンとなったというニュースも飛び込んできました。日本のバリスタ人気はより高まりそうです。
「カフェ・喫茶ショー」への参加者は年々増え、居酒屋の方々まで視察に来ているようです。実は彼らの狙いは求人難の解消です。新業態としてカフェを出店することにより、人材が採用しやすくなります。特に女性の応募が増えます。6月の「R東海」でもジェイグループホールディングの新田治郎社長が話してくれました。パンケーキやカフェは儲からないが、持っていることにより女性の応募が増えると。
外食は特に今、求人難にさらされています。儲かるからという観点での業態選びだけではなく、世の中の若者が働きたいと思うような業態も念頭に入れて展開していくことが必要です。単に儲かるビジネスと言われると、どうも胡散臭い感じがしますよね。
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