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ランダムトーク

フードリンクレポート

2013年10月13日(日)20:45 ランダムトーク

勝どきは、上客のいるベンチャーエリア。

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取材・執筆 : 安田正明 2013年10月13日執筆

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 東京都心から近い月島で焼肉「山形山」と、隣の勝どきで焼鳥「鳥鬨(とりどき)」を出店するバイタリティ。共に中央区で銀座から徒歩でも行ける近さです。月島の店のスタッフから聞きました。「勝どきの方がお客様は明らかに良い服を着ているし、金額を気にせず注文してくれる」と。

 勝どきは2001年にトリトンスクエアというオフィス兼商業施設が出来ました。前年の2000年12月に完成した大江戸線勝どき駅は現在、乗降客数7万6千人。小さい駅で、平日の朝には猛烈なラッシュで有名です。ホームから地上に出るのに10分以上も行列を並ばなければなりません。乗り換えのない地下鉄駅の中で最も利用客数の多い駅、と言われているようです。

 その勝どきに2008年、超高層ビル2本からなる2800世帯が入る巨大マンション、東京タワーズが誕生。そして、2010年、同じく高層で700世帯を擁す勝どきビュータワーが出来ました。元々、東京湾の埋め立て地で倉庫しかないドンツキのエリアでしたが、銀座から近いということで、豊洲と並んで開発が進んでいます。さらには、2020年東京オリンピックに向け地価も上がり開発に拍車がかかるエリアです。

 今、勝どきの交差点にある勝どきビュータワーから東京湾側の南西方面の東京タワーズに向かって歩くと、昔ながらの飲食店に交じって、最近出来たバイタリティの「鳥鬨」や、トロ箱系鮮魚居酒屋、路地裏にはおしゃれ外装の「魚民」やワインバルがぼつぼつ見られるようになりました。新しい住民を狙って店舗が出来つつあります。

 その中の1店、東京タワーズの近くにある「シェアーズ」に行きました。ニューヨークスタイル・ブラッセリーと謳われていますが、外観は古民家を改装した居酒屋のようです。1階はカウンターのみで2階はテーブル席。カウンターは背もたれの無い丸椅子で居心地悪そうだったので、2階をお願いすると喫煙席。ニューヨークスタイルを謳いながら店内で喫煙させることに少し違和感を覚えました。しかし、料理は美味い。30分以上調理に時間のかかるブラックアンガス牛の分厚いステーキは最高でした。チーズプレートも生フルーツたっぷりで外せないメニューです。

 震災以降、自宅近くの郊外駅で食事をしようという方がじわじわ増え、首都圏では従来の繁華街から郊外駅へ人の流れがシフトしています。家賃も安く、常連で成り立つのでベンチャーの方々向けの出店エリアです。しかも、お客様は今まで都心の飲食店に通っていた方々であり、新しい試みも受け入れてくれる余裕を持っています。勝どきに限らず、都心以外に面白いエリアが広がっています。

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