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ランダムトーク

フードリンクレポート

2013年6月16日(日)21:11 ランダムトーク

東京で成功すれば、アジアで通用する外食になろう。

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取材・執筆 : 安田正明 2013年6月16日執筆

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 シンガポールで飲茶店を商業施設で展開するオーナーから聞きました。「シンガポールは儲からない」と。店内で手作りのため人件費は38%。商業施設から良いオファーを受けているため家賃比率は14%。店舗ベースの営業利益はわずか8%。店舗内で手作りし原価率を低く抑えられているからの営業利益です。シンガポールで評価されていない日本企業が商業施設に出店すれば、家賃比率は20%は下らないでしょう。

 ところが、同飲茶チェーンは中国も含め東南アジアに出店しています。そこでは、営業利益が30%は見込めるそうです。その訳は、客単価がシンガポールとほぼ同じにもかかわらず、人件費、家賃が安いことです。シンガポールにも出入りしているような富裕層をターゲットとしているため、ローカルから見ればとんでもなく高い客単価ですが、そのままで通用しています。

 日本の外食企業にとり、シンガポール出店は既に高値の花。東京と同じか、さらに高い出店コストになっています。リスクを考えれば東京に出店した方が良いでしょう。リクルーティングや自己顕示欲を満たすのが目的で、アジア、海外に出店してみたいとするなら、もはやシンガポールではありません。日本人が多く日本語が通じるバンコクで十分です。

 東南アジア全体に展開しようという野望のある企業のみがシンガポールに出店する価値があります。シンガポールのでの成功を持って他の東南アジアに高く売って行く。

 少し前なら、東京がシンガポールの役割を果たしていました。東京で成功すれば、アジア中に広がると。ところが、長い不況で東京にはそんなプレステージが無くなってしまったんです。しかも国際化に遅れ、日本料理に拘ってしまいました。

 東京で成功すればアジア、世界に通用するという状況にしたいですね。その為には、日本の外食企業がシンガポールで成功することです。それも、日本料理だけでなく、イタリアンなど国際料理でも認めさせることです。日本外食が世界プレーヤーになって欲しいです。

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