R東海の第5回目を開催しました。サカツさんと久世さんの展示会にコラボしたこともあり、参加者は過去最高の130名。満席の会場で熱気溢れました。会を重ねる毎に、ナビゲーターのジェイグループHDの新田治郎社長が熱くなってきました。初回（2012年3月30日開催）は仕方なく、という感じだったんですが。嬉しい変化です。

　パネルディスカッションには、会場に来ていた神谷デザインの神谷利徳さんも飛び入り参加。熱くなったテーマが、「文化」。最近、独自の文化を発信している外食企業が少ない。かつては外観を見るだけで、どこの企業の店舗なのかが分かった。

　今は似たような店舗が増えて企業名が思い浮かびません。長引いたデフレで、繁盛している店舗を真似れば確実に稼げるだろうという考え方が全国に蔓延したのが一因です。もともとこの考え方はありましたが、デフレでその傾向が強くなった。しかし、本質は真似られないので、しばらくするとお客様に見破られて見向きもされなくなる。

　吉野家は牛丼チェーンの先行者にもかかわらず、今の同ブランドにはリーダーシップを感じない。マクドナルドもハンバーガーの先行者なのに。特に吉野家は後発ブランドの中にまみれてしまった。「やっぱり、牛丼は吉野家じゃなきゃ」という声が減りました。

　私も前職で経験があります。マーケットリーダーだった企業が、後発を意識しすぎて落ちて行きました。リーダーはプライドを持って自分の磨き上げたものを更に磨き続けることでリーダーシップを維持できる。すなわち、自分の作った文化を守り続けることが生き残りのカギとなります。

　景気が悪いとついつい隣の青々とした芝が気になるもの。景気に明るさが戻ってきた今、再度、自社の文化に立ち返りませんか。