先週たまたま、2日間連続で西麻布と麻布十番に行きました。バブル時代には人気の場所。最近はほとんど行ったことのないエリアでしたが、お誘いやご縁で行くことになりました。足を向ける機会があったということは、時代の空気が変わってきたと言っても良いでしょう。

　西麻布のビストロ「ランデブー・トーキョー」は地味なビルの地下の小さい店。客単価1万円近いですが、満席です。西麻布で出店している方と一緒でしたが、景気良さそうでした。西麻布には高級焼肉店が次々と開店しています。賑わうガールズバーやキャバクラのお客様の二次会需要を捕えているそうです。17年間営業するショーパブ「ブラックローズ」は満席で、23時でも暫く待ちました。30代の男性会社員だけでなく、シンガポールからのお客様も多いそうです。客単価は1万円ほど。

　麻布十番は客単価5000円は超えるであろうと思われるインテリアの凝った店が目立ちます。しかもお客様が入っています。2月にオープンした、ダイヤモンドダイニングの完全紹介制を謳う「焼鶏 しの田」は、客単価2万円にもかかわらず、満席ではありませんが、ほど良い感じで席が埋まっています。完全紹介制とは言いながらも、ふらっと入ってくる方も席あれば入れるそうです。看板がないにもかかわらず、ふらっと入ってくるお客様がいることに驚かされます。

　同じく、ダイヤモンドダイニングが4月12日にオープンさせたラグジュアリーなラウンジカフェ「1967」は開店景気もありますが、寒いのにテラス席は満席。また、席料2万円のVIPルームも満席。カウンター周りのスタンディング席はすいていましたが。タクシーの運転手に聞くと、4月で企業が新年度になったこともあり、深夜の人手は良いようです。景気は良くなっていることを体感します。

　しかしながら、吉野家が4月18日から牛丼並盛を100円値下げして280円に。デフレ路線を今も踏襲しています.

好景気が侵透するには時間がかかるので、吉野家に好景気が伝わるにはもう少し時間がかかるかもしれませんね。その際には、松坂牛丼が出てくるかもしれません。

　アベノミクスで、景気;というものはこんなにも簡単に変わるものなのだと実感しました。私が社会に出たのはバブル時代。それから30年以上、景気の悪い時の方が多かったように思います。世の中のムードはこんなに短期間に変わることができるんですね。よく言われてますが、景気なんて気持ちの持ち方なんですね。