スマートフォン版のフードリンクニュースを見る

広告

RSSフィード

トレンド

フードリンクレポート

2013年1月28日(月)09:36 トレンド

乾杯をもっとおいしく。主力ブランドの再強化と新たな提案。

【酒類大手4社の2013年】~サッポロビール株式会社~

記事への評価

  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
0.0

取材・執筆 : 酒井慎平 2013年1月25日執筆

キーワード :      

 昨年のビールテイスト飲料総需要は前年比99%と推定されている。国内の酒類飲料市場は若者のアルコール離れや高齢化が進み、市場が縮小傾向にあるという大変厳しい状態が続いている。サッポロビール株式会社の昨年の業務用実績は、震災の裏返しの年ということもあり前年に比べて数量が増えた一方で、いろいろなお酒が飲まれるようになり、総合酒類化が一層進んだ年でもあった。同社は、「ビールテイスト市場での成長」「総合酒類企業としての成長」の2つを戦略に掲げ、2013年のさらに厳しくなる市場環境に立ち向かう。今回は、営業本部外食戦略部のグループリーダーの島田氏とシニアマネージャーの大波氏に話を聞いた。

_DSC1084.png
営業本部外食戦略部のシニアマネージャー大波氏(左)、グループリーダー島田氏(右)。

・ヱビスビールのうまさをより美味しく。

繧ッ繧吶Λ繧ケ_B_03.png

 2013年のヱビスビールは、「BEER of BEERS」を新たなマーケティングテーマにおき、日本を代表するビールとして様々なシーンに合わせお客様接点を増やしていく。昨年はヱビスブランドをはじめとするプレミアムビールの樽詰商品が好調で、その背景には市場環境が大きく関係しているという。外食市場が伸び悩むなかで、飲食店の利用動機は「空腹を満たすため」と、「飲食以外の目的を持って行く」ことに2極化しており、空腹を満たすための外食は中身をあまり気にせず、お祝い事などの目的を伴って外食をする場合には、琥珀ヱビスなど「ちょっと贅沢な」特別感を演出できる商品が支持される。多様化している需要のなかでも、特別なシーンにヱビスビールが選ばれているようだ。

separe.png

謚苓曙3轤ケ.png

 また、進化した生ビールサーバー「うま泡サーバー」の展開も本年の取り組みのひとつ。既に6万店に導入がなされているが、新しい「うま泡サーバー」は、最高の生ビールを提供するために新素材を装備して進化を遂げている。同社では、「うま泡サーバー」を使用して極端な低温にはせず、本来一番ビールが美味しいとされる4~6℃で提供することが"うまい生ビール"を提供するための秘訣としており、『うまい生は泡が違う。』をテーマに掲げ、更なる展開強化を目指す。

sever.png



・"ノンアルコールだって生"が話題の「サッポロ プレミアム アルコールフリー」

逑カ.png
 発売2周年を迎える「サッポロ プレミアム アルコール フリー」は、既に約3万店で取り扱っているが、今年はさらに規模を増やしていくようだ。ノンアルコールビール市場の伸びが期待されるなか、サッポロビールでは「ビール好き」を対象にした本格的な味を追求。独自の「酵母マイルド製法」を採用してキレ・香り・飲みごたえ・後味を実現。2月13日(水)よりリニューアル発売する。CMキャラクターには幅広い層に人気が高い桑田佳祐さんを起用し、年初よりキャンペーンなどを積極的に展開している。 "ナマうま!""ノンアルコールだって生。"をキャッチコピーとして、ノンアルコールビール市場での位置づけを確固たるものにしていく。

・昨年大ヒット「バカルディ・モヒート」。リニューアルしてさらに拡大。

無題.png

 そして、昨年大ヒットしたバカルディを使用したカクテル「モヒート」を、2013年も継続して展開し、販売規模を拡げていく。昨年4月の販売から約3ヵ月で年間販売計画を3倍に上方修正するなど、モヒートブームの立役者となったRTS(Ready To Serveの略)「バカルディ クラシックカクテルズ モヒート」をリニューアルする。これまで業務用中心に展開してきたが、今後は家庭用にも販路を拡大。首都圏だけでなく、周辺地域でも積極的に展開していくようだ。

・新提案の「ブラン・ブラン」に注目。

rogo.png

brabla_img1108.png

 今年初提案となるのが、氷彩サワーにリキュールや白ワインなどを加えてつくるオリジナルカクテル「ブラン・ブラン」だ。揺れるグラスと氷彩サワーに使われているホワイトブランデー=ブランデー・ブランが名前の由来。従来、男性色の強かったサワーから、カラフルで女性を意識したスタイルで展開していく。

 その他のワイン・焼酎・梅酒カテゴリーに関しても、さらにラインナップを強化し様々なニーズに対応していく。サッポロビールにとって2013年は、既存製品の品質をさらに磨いていく一方で、新たな挑戦と飛躍の年となりそうだ。

ここから先は「プレミアム会員」の方のみ、御覧いただけます。
会員の方はログインページへお進みください。

読者の感想

興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

この記事をどう思いますか?(★をクリックして送信ボタンを押してください)

興味深い
役に立つ
送信する
誰かに教えたい
  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

( 興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

Page Top